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「歯を食いしばって頑張る。」

僕は長い間、この言葉の信者でいました。

苦しさに耐え、それでも前に進んでいくことが大事だと思っていました。

歯を食いしばっていることで、充実感は得られましたし

頑張っている自分、ストイックな自分が

どこかカッコいいなんて勘違いしていた節もあります(笑)。

昔、オリンピックで結果を残せなかったマラソン選手が

「苦しい練習に耐えることで満足してしまっていた。」

と言ったコメントをテレビで聞いたことがあります。

その時は、「なるほどなぁ。」と感心していたのですが

それからも僕は歯を食いしばって頑張っていたような気がします。

歯を食いしばって頑張ると

心がどんどんすり減っていくのが解ります。

ふと気がつくと、自分の引き出しの中が空っぽであることを実感します。

誰かの賞賛の声や、目に見える結果で、

その虚しさを一時だけ、埋めることも出来ますが

またすぐに乾いた自分に戻っていきます。

。。。

脱ステロイドは、頑張らずに出来る治療法ではありません。

楽しく、心を穏やかに保ちながら行える治療法ではありません。

身をすり減らし、

自分の心が壊れないように必死になりながら

続けなければならない治療法です。

治療は

頑張る事が目標になってはいけません。

時には、頑張らない事だって必要です。

立ち止まる事は恐い事ではない。

振り返る事は悪い事ではない。

「後戻りする勇気」だって時には必要です。

最近、脱「脱ステロイド」をしたブログ読者の方からこんなメールを頂きました。

「私がそうだったように、まず最初の一歩は、先生の記事を読んで、ちょっと立ち止まって考えてみること。
凝り固まった自分で作り上げてしまった世界に、小さな風穴をあけること。
その上で、自分の治療を冷静に判断し、選択できる人が増えればいいなぁと思います。」

これからも、僕のブログを読んで

立ち止まり

考えてくれる人が

少しでも増えてくる事を願ってやみません。

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