カテゴリー「メンタルケア」の12件の記事

ネットジャンキー

とてもナイーブでなかなか踏み込めない問題の一つに

ネットジャンキーの方への対応というものがあります。

ただ単にネットが好き、とか、人よりも多くの時間を割いている、くらいなら良いのですが

アトピー患者さんで完全にネットに依存してしまっている方が少なからずいます。

そういった方から頂いたメールなどを読んでいると

うつ病、境界例、強迫神経症などの心の病気に苦しんでいらっしゃる方が結構多いように思います。

本人に自覚があり、治療しようという意思のある方もいるのですが

全く気がついていない、いわゆる病識のない方もいらっしゃいます。

例えば顔を会わして話をする事が出来る外来では

こちらが相手の心の病気に気がつき、信頼関係を築く中で心療内科に受診して頂くということも出来るのですが

メールやネット、ましてやコメント欄だけでのおつきあいではなかなかそこまで踏み込めません。

僕は精神科が好きで結構勉強している皮膚科医なので

ある程度の診断と、ある程度のカウンセリングまではするのですが

やはりプロではないため、最終的には精神科の先生にお願いするようにしています。

ネット上では、

異常なほどの執着や常軌を逸した攻撃性など、

なんらかしらの精神疾患を患っている方の発言を目にする事が多いですが、どうも「性格の問題」や「知的レベルの問題」で片付けられてしまっているか、

そういった患者さんに「巻き込まれている」方が多いように思います。

時々、そういった患者さんを「説得」もしくは「論破」しようとしている方がいらっしゃいますが、それはとても危険です。

例えば境界例の患者さんの場合、素人が生半可の知識で治療などしようものなら、患者さんが自殺してしまう場合もあります。

ネットでは顔の表情や声のトーンなど解らず

画面に映し出された文字だけでは、その人の精神状態を判断するのは非常に難しい。

ネット上の「強迫的な妄想」に対し、

攻撃するのではなく、また巻き込まれるのではなく

苦しい気持ちを共感しつつ(ウソや妄想に共感するのではなく)、医療機関を受診するように勧める事が出来れば良いんですけれどもね。

ネットでは難しいね。。。

僕ら精神科医でない素人は、せめて、そういった妄想に対し論破しようとしたり巻き込まれたりするのだけは避けた方が良いでしょうね。

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プラセボ効果

プラセボ効果とは、

「偽薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられる事を言う」
(ウィキペディアより引用)

薬(治療)の本当の効果を知りたいときには

このプラセボ効果を引いた分、きちんと利いたかどうか評価する必要があります。

医学者は、プラセボ効果があることをきちんと認識し、ダブルブラインド試験(医者も患者も本物の薬か偽者の薬かわからない状態で治療に加わること。)を組んだりします。

民間療法だけを実践している医療従事者、もしくは医学的に正しく評価の出来ない医者は

自分の治療法の効果とプラセボ効果をごっちゃにして

「私の治療法は良く効きます!!」

と、堂々と謳います。

だいたい医学者は、これに反論します。

「コントロール(対象群)が取れていない!!」

僕もかつては、医学的に間違った解釈をしている治療法には大反対でした。

最近はちょっと違います。

「私の治療法は。。。」と謳う医療従事者には

専門家を納得させるだけの正しい評価をして欲しいと、思うことに変わりはありませんが

プラセボ効果を馬鹿にしちゃいけないな

むしろ、積極的に使っていったら良いんじゃないか?
(良い意味でね)

なんて思います。

プラセボ効果は、患者さん側の

「なんだかすごく良くなりそうだ。」

という思いが、病気に働きかけた結果です。

気持ちだけでも、暗示でも病気は良くなるんじゃない。

それなら、僕らお医者さんも

患者さんが「良くなりそうだ。」という思いを引き出すような

治療をしていけばいいんじゃない?

理屈はともあれ、やはり肝心なのは病気が治るか(良くなるか)どうかだと思うんです。

医者と患者さんにとっては(学者さんは別だけど)。

どんどん良くなるイメージを共有できる診察は、

実は一番効果のある治療なんじゃないですかね。

カウンセリングだけじゃなく

コーチングだとかやる気を引き出す技術とか

一見、医学にはなんも関係の無いようなものが

治療に役立つこともあるんじゃないかな。。。

こういうことを考え抜いていったら

今までの医療とは違った良い医療の形が出来るんじゃないか、

と、こっそり思っている今日この頃です。

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被害者のパパママへ

皆さんご存知だと思いますが

NOATOクリーム販売元のラバンナさんより、製品回収と相談窓口開設の連絡が出ています。

http://rabanna.com/

僕も沢山の相談のメールを頂いていますが

小さいお子さんに使われていた方も、随分と多いみたいです。

とても心配なことと思います。

でも、どうか自分を責めるのはやめてください。

良かれと思ってお子さんにしたことです。

誰もパパママを責めていませんよ。

とても苦しいとは思いますが

これから何が出来るかを考えてあげてください。

もしかしたら、それは

勇気を出して皮膚科に受診することかもしれない。

もう二度と怪しいクリームには手を出さないことかもしれない。

今日一日だけ、お子さんを怒らないことかも知れない。

ぎゅっと抱きしめてあげることかもしれないし

いつも通り、一緒に遊んであげることかもしれない。

親の動揺に一番敏感なのはお子さんです。

パパママが自分達を責めてしまっては

パパママを大好きな子供達が心配しますよ。

どんなことがあったって

小さいお子さんはパパママが大好きなんです。

こういう時こそ

お子さんの心をちゃんと見てあげてください。

それは

パパママにしか出来ないことなんですから。

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皮膚科ジプシー

エンジェルグレイス事件や、NOATOクリーム事件

こういった「化粧品にステロイドが混入する事件」が起こる時

いつも苦しい思いをされるのは皮膚科ジプシーの方だと思います。

「ステロイドは使いたくない。」

「皮膚科には行きたくない。」

そう思って、ステロイド入りの化粧水を使ってしまった人はとても多いんじゃないかな。。。

ステロイド混入のニュースとともに

必ず出てくるコメント

「使用者はすみやかに皮膚科を受診してください。」

。。。。

僕も前の記事で書きました。

理由は、その人の状態を見ないと一概に何も言えないから。

でも、これだけでは救えない人たちが沢山いるんだよね。

知ってるんです。

ごめんなさい。

「副作用が怖い」でも「皮膚科に行くのも怖い」

そういった人たちをフォローアップできるシステムを僕らは何も持ち合わせていない。。。

勇気を出して皮膚科に行った被害者の人たちで

どれだけ多くの人が納得のいく説明を受けて帰ってくることが出来るんだろう。。。

自分が抱える不安の大きさと

皮膚科医の対応の温度差に

ますます皮膚科が嫌いになっちゃうんじゃないか、と心配になったりもします。

僕はただの勤務医です。

大学の偉い先生でもなければ、有名な研究者でもない。

だから、システムを作るとか、根本を変えるとか、そんな大きな事をするのは非現実的かもしれない。

でも、このブログで

「病院が嫌いだからNOATOを使った人たちがいること」

「皮膚科を受診してください、と言われても、動けずに苦しい思いをしている人がいること」

「勇気を出して受診した皮膚科で、悲しい思いをして帰ってきた人たちがいること」

そういった表には出てこない声を、少しだけ発信することは出来ると思う。

「声」があることを、まずは多くの人に知ってもらうこと。

僕に出来ることはそこからのような気がします。

今までのやり方では救いきれない人たちが一部残っているんです。

最後、どこにも行けない人たちが取り残されているんです。

大きな声をあげて怒ることも出来ず

勇気を出すことも出来ず

ただ泣いている人たちもいるんです。

世の中の強くてたくましい人たち。

声にならない声に少しだけ耳を傾けてあげてください。

ラバンナさん

怒りや批判のコメントの多さに本質を見失ってしまっていると思いますが

あなたたちが忘れちゃいけないのは、被害者の方たちの「失望感」と「悲しみ」ですよ。

そこから目をそらさないでください。

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親切

本当に辛い時って

人の親切が上手に受け取れなかったりします。

「どうしたの?」

「大丈夫?」

そんなこと、聞かれること事態がもう、しんどい。

心配されたくない。

その事には、触れられたくない。

だから、誰にも会いたくなくなっちゃう。。。

こういう時はさ

なーんにも聞かずに

黙って側にいてくれると救われる時もあるんだよね。

自分の大切な人が

何も聞かずにただ近くにいてくれる。

こっちが口を開くまで

しゃべる用意ができるまで

「あなたが苦しいのはわかってる。でも、あなたが話し始めるまでは何も聞かずに待っているよ。」

そんな姿勢を見せてくれるだけで、少しだけ解ってもらえたような気がする。

逆の立場で考えてみると

普段の外来でも

思い詰めた表情の患者さんが良く来るけれども

なかなか待ってあげれないんだよなぁ。。。

一番近くにいる人ですら

自分が抱える苦しみを打ち明けるのに、沢山の勇気がいるのに

どうやったら赤の他人のお医者さんが

その辛さを引き出してあげる事が出来るだろう。。。

そう考えながら、

僕はもう、答えを書いてしまった事に気がつきました。

元気な表情で患者さんが病院に来ても

みんなやっぱり苦しんだ、って肝に銘じておかないといけない。

言いたくても言えない、苦しくて言葉にできない

そういうことに気がついておかないといけないんだよね。

病院って、本当に元気な人は来ないところでした。

もう少し繊細で敏感なお医者さんでいようと思いました。

皆さんから頂いたメールは全部しっかり読んでいますよ。

いつもありがとうございます。

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アトピーなんかで死んじゃダメだ

最近、僕が忙しすぎるのもあって

頂いた沢山のメールにお返事出来ていません。

本当にごめんなさい。

全部ちゃんと読んでますよ。

今日は1つだけ言わせてください。

アトピーなんかで死んじゃダメだぞ。

ステロイドを心の底から憎んでも良いし

アトピーが治らないのを僕ら皮膚科医のせいにしたって構わない。

だから、死ぬな。

アトピーなんかで死んじゃダメだ。

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退路を断ってまで。。。

簡単に逃げちゃうのはいけないけれども

退路を断ってまでやらなきゃいけないことなんて、世の中ほとんどないですよ。

ましてやアトピーの治療で、「これが最後の治療法」なんてないんだから

自分で自分を追い詰めちゃダメよ。

アトピー治療になんか命かけちゃダメよ。

命は大事にしてください。

命をかけてやらなきゃいけないことは「人生」だけですからね。

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笑うとアトピーは悪化する???

不安や恐怖、恨みなどの負の感情って、簡単に人の心を埋め尽くしますよね。

そして、負の感情で埋め尽くされた精神状態では、物事を冷静に判断出来なかったりします。

皮膚科の外来にはよく

このできもの(しばしばほくろ)は癌なんじゃないか、と心配で受診される方がいます。

確率的には、ほとんどの場合、癌ではありません。

良性のできものであったり、ただのほくろであったりする場合が多い。

「診察した感じでは良性の出できものだと思いますよ。」

と説明したとします。

大体の方は安心して帰られたり、いくつか質問をしてこちらが説明すると納得されるのですが

時々

「100%癌じゃないと言い切れますか?」

と聞かれる事があります。

この場合、僕は正直に

「100%癌じゃないとは言い切れません。ただし99%以上の確率で癌ではないと思います。」

と答えます。

癌かどうか診断するには、その部分を手術して、顕微鏡で覗いてみる必要があります。

ここまですれば診断はつきます。

しかし本当にまれですけど、それでも時々グレーな時があります。

悪性ではないと思うが、良性とも言い切れない。。。

結論がつかない状態ですね。

それでも、専門家としてある程度アドバイスは出来ます。

典型的な悪性の所見でもない、手術で取り除けている、

この先、再発や転移の可能性は極めて低い

なので、定期的に外来を通院してもらえば、大きな病気となる事はなくフォローアップ出来るでしょう、という具合にね。

ここでうまく不安を取り除いてあげる事が出来ないと

「先生、念のため周りの正常な部分も含めてあらかじめ大きく手術でとったり出来ませんか?」

という、とんでもないリクエストが実際に出てしまう事がある。

こうやって考えていくと

全ての皮膚(臓器)は癌になる可能性があるので、手術でとってしまわなければならない

となってしまいます。

ここまで行き着くと本人も、ああ、おかしいな、と気づいたりするわけです。

医学は100%ではないので、絶対は存在しません。

そのため、あらゆる可能性は存在して、可能性だけは無限大です。

ただ、それはあくまでも可能性の話。

それが実際に起こるかどうかはまた別問題です。

本当にわずかしか存在しない可能性の為に、どこまで犠牲を払えるか?

不安で心が埋め尽くされている人は、ここの判断が冷静に出来ない場合が多い。

1万分の1の可能性の不安を解消する為に、あらゆる犠牲を払ってしまう。

それは「経皮毒」で言うところの

シャンプー、歯磨きを含む日常用品をすべてニューウェイズの商品に買い替える、ことであり

アトピーで言うところの

ステロイドをいっさい使わずに、アトピーの完治を目指す

ことと一緒です。

その1万分の1の可能性を信じてしまっているんですね。

例えば

「大気汚染で空気中には有害な物質が徐々に多く含まれるようになってきました。

こういう空気を吸い続けていると癌やアトピーの原因になります。

大変危険です。」

と説明を受けて、息を一生止め続ける人はいないはずです。

では

「この100万円する空気清浄機を利用しましょう。」

としたらどうでしょう?

何人かは買いそうですね。

でもあまり賢い選択ではないような気がします。

それは、

この病気が起きる確率に対して、100万円を支払うだけの価値(犠牲)があるかどうか考えてみると、どうもつり合っていないように思うからです。

次に、こんなのはどうでしょう?

「人間、笑うと免疫力が上がる事が知られています。

これは科学的には免疫を担当するNK細胞というものが笑う事によって活性化する為だと考えられています。

NK細胞は他の免疫細胞にも相互作用して、アトピー性皮膚炎で重要となってくるT細胞に働きかけます。

T細胞の活性化はアトピー性皮膚炎の悪化につながります。

このため、アトピーの患者さんはなるべく笑ってはいけません。

免疫のネットワークによって、笑うとアトピーは悪くなるからです。」

これは今、僕が持っている免疫の知識を用いて、勝手に作った理論です。

医学的になにも嘘をついていません。

そしてなにも隠していません。

もっともらしい説明だと思いますか???

これでアトピーの方は

ああ、明日から笑うのをやめて深刻な顔して生きていこう

と思いますか?

そんなの絶対おかしいですよね?

可能性だけで話をしていくと、「笑うとアトピーは悪くなる。」ことにもなるんです。

こういうのをデタラメって言うんです。

では最後にこんなのはどうでしょう?


「ステロイドは体に貯まる可能性があります。

いずれ効かなくなって、アトピーが大爆発する可能性があります。

なので、ステロイドは使ってはいけません。

アトピーを治したいのであれば、ステロイドはやめてください。

その為に仕事をやめざるを得ないのは仕方のない事です。」

ネット上でよく見かける説明ですね。

解りやすいように数字に直して考えてみましょうか?

ステロイドが体に貯まったという報告や、実験結果は今までありません。

世界中で使われているステロイドの量、期間など考えて、相当多く見積もって100分の1の確率でステロイドが貯まるとします。

次に、ステロイドが効かなくなってアトピーが大爆発する、

これはステロイドが効かなくなるかどうかはまだ結論が出ていません。

ただし、効かなくなると言ったきっちりとした報告もありません。

そこでこれも100分の1。

万が一、効かなくなるとしても、効果の100が0になることは考えづらい。
(まぁ、だいたいアトピー大爆発の実態のほとんどがカポジ水痘様発疹症という感染であり、高ウイルス剤を飲んだら治ったはずなんですけども。。。)

そこで大爆発の理由が、ステロイドが効かなくなったせいであるとする確率を100分の1。

今回の説明、全部あわせて考えると、

100万分の1の可能性で起こりうる危険性です。

まぁ、実際には副作用報告のほとんどが100人に1人のレベルではなく、もう1桁や2桁多いところで調査されているので

10億分の1くらいと言ってもいいんじゃないかな。。。

10億分の1の確率の為に、生活のすべてを犠牲にしますか?

不安に埋め尽くされて、冷静な判断が出来なくなった時、一番に損をするのは自分です。

可能性は無限大にあります。

でもそれはあくまでも可能性の話。

どれだけの確率で起こりえる事なのか?

それだけに見合う投資(犠牲)なのか?

ちょっと一歩引いて考えてみたら、案外冷静になれるかもしれません。

冷静になってみると

いろんな言葉が耳に入ってきますよ。

今まで無意識に遮断していた(自分の信じたものに反する)多くの情報が、目に入るようになると思います。

苦しさから抜け出すゴールは、もうすぐのところです。

今日は長くなりました。

最後まで怒らずに読めたあなたは、もうゴールが近いのかもしれませんね。

頑張ってください。

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しょうがない。。。

例えば、自分の大事な人の大事な日って、相手のことを大目に見てあげたりしませんか?

普段なら怒ってしまうようなことでも

「しょうがないか。今日は誕生日だし。」

って、思うことありません?

こういう日を自分にも作ってあげるのはいかが?

自分で自分を大目に見る日。

別に、特別な日じゃなくても、毎週月曜日は自分を大目に見る日、とか決めておいて、自分を許してあげる。

その日は、何か失敗しても

「しょうがない。今日は許してやろう。」

と自分を許す日。

アトピーの患者さんって、自分を責めちゃう人が多いと思います。

自己嫌悪多くないですか?

という、僕もついつい自分を責めてしまうことが多いタイプの人間です。

完璧主義でストイック。

自分の失敗はなかなか許せない。

でも、実際の自分はそんなにたいした人間ではなくて、理想とのギャップに自己嫌悪。

こういうのって苦しいですよね。

普段十分に頑張っているんだから、1週間に1日くらい自分を許してあげる日を作ってあげてもいいんじゃないかな。

それは逃げとか甘えとかではなくて、心を健康に保つ為の大事な日だと割り切って、何も言わずに自分を許してあげる。

心のゆるめ方、って学校では教えてくれなかったでしょ。

どっちかというと、自分を律する、心を引き締める、ことが教育のメインになったりしていて。

それはそれで大事だけど、自分で自分の心をゆるめる事が出来るのも大事なんじゃないかしら。

「しょうがない。今日は許してやろう。」

たまには、あなた自身を許してあげてください。

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子供のアトピー

お母さん。

完璧でなくてもいいんですよ。

100点満点の人間なんていないんだから。

このままじゃ、将来苦労するから。。。

気持ちは子供に十分伝わってます。

痒くて眠れず

夜中に一緒に起きていてくれたことは、

大きくなっても覚えています。

病気を治すことは、他人でも出来る。

でも、病気になっても笑っていられる心を作るのは

いつも一緒にいるお母さんにしか出来ないでしょ?

皮膚だけを見ないでください。

少し悪くなっても、悲しまないでください。

あなたしか出来ない、

子供の心を育ててあげてください。

大丈夫。

アトピーはきっと良くなるから。

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自己寛容(自分を責めないこと)

人の免疫システムはとても上手に出来ています。

外からやってくるばい菌やウイルスを攻撃する血液成分(T細胞)は普通、自分自身の正常な細胞を攻撃することはありません。

それはT細胞を取り巻く環境がとてもうまく出来ているからです。

まず、胸腺というT細胞を教育する学校(臓器)で、自分の正常細胞を攻撃してしまうようなちびっこT細胞は退学(除去)させてしまいます。

残酷です。

人の社会では許されないことですね。

しかし、この胸腺という学校も完璧ではありません。

自分自身を攻撃してしまうような荒くれT細胞を卒業させてしまうことがあります。

この荒くれ(自己抗原認識)T細胞はまんまと世の中(末梢組織)に出る訳ですが、不思議と悪さもせずに大人しくしています。

それは、世の中(末梢組織)には荒くれ(自己抗原認識)T細胞が悪さをしないように不思議な力を発揮するT細胞(制御性T細胞)がいるからです。

彼ら(制御性T細胞)は、荒くれ(自己抗原認識)T細胞が力を発揮出来ないようにあらゆる方法で封じ込めています。

ハリーポッターで言うところのアズカバンを守っている吸魂鬼(ディメンター)といった感じでしょうか。

こうやって、自分自身を攻撃してしまう免疫応答に対して力が発揮出来ない状態をトレランス(自己寛容)と言います。

しかし、学級崩壊(胸腺での除去が出来ない)が起きたり、アズカバンの吸魂鬼(制御性T細胞)がしっかり働いてくれない場合、世の中は乱れます(病気になる)。

こういうのを自己免疫疾患と言います。

長い枕になってしまいました。

今日お話ししたいのは、こういった免疫機序についてのお話ではありません。

先日、ブログ読者の方からメールを頂きました。

彼女は軽いアトピー性皮膚炎だったのですが、ある精神的なショックから症状が悪化してしまいます。

自分に自信をなくしてしまっている時の湿疹の悪化はきっと堪え難かったことだと思います。

「自分はつまらない人間で誰にも相手にしてもらえない。」

「私なんて何の魅力もない。」

そんなことを毎日思って過ごしたそうです。

せめて湿疹だけでも良くしてくれるお医者さんがいてくれれば違ったことでしょう。

しかし残念なことに、彼女はステロイドが怖くて、きちんとしたアトピーの治療を受けることが出来ませんでした。

悩みすぎて夜も眠れず、やっと眠ることができればアトピーの夢を見る。

辛い日々だったと思います。

彼女は幸いにも、患者さんに向き合ってしっかり治療してくれる女医さんに出会うことが出来ました。

それからは少しずつ前向きになっているんじゃないかな。

メールの文面が明るくなった気がします。

でも、本当にラッキーでしたね。

昔の彼女のように、自分に自信を持てなくて、でもステロイドが怖くて、ネットサーフィンしている人たちだって今もいるはずです。

ネットには、藁をもつかみたい人間からお金を巻き上げようとする輩が沢山いるのは本人たちが一番知っているだろうに。。。

彼女は最近こんなことを教えてくれました。

「アトピーって自己免疫疾患ですよね?これは簡単に言うと、自分で自分を攻撃してるってこと、ですよね?
そう言えば、たしかに精神的にも私自分を責めてたなぁと。
その自信を失くすできごとがあってから、自分に価値を見いだせなくなった。
自分はつまらない人間で誰にも相手にしてもらえない、私なんて何の魅力もない、毎日そんなことばかり心にありました。
そんな自己否定がアトピーとなって現れたのかなぁ、と。(もちろんそれだけではないと思いますが)
そうすると、もっと自分にトレラントになって自分で自分を受け容れるってことも、治療の一助になるかも知れないなぁ、とふと思ったりします。」

アトピーが悪くなってしまったのも、良いお医者さんに出会えなかったのも、自分のせいじゃないですよ。

あなたはなんにも悪くない。

だから、自分を責めてはいけません。

そんなに険しい顔してアトピーと戦わなくったっていいじゃない。

うまくいかなくたって、もう1回最初からやり直せばいいでしょ?

悪い方には考えない。

前向きに前向きに。

それでも自分の中に芽生える自分を責める気持ちは、

心の端っこの方にあるアズカバンの吸魂鬼(ディメンター)にお願いして、

自分を責める気持ちから力を抜きとっちゃえ(笑)。

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メンタルケア

僕は医療で大事なことは、「心」だと思っている。

医療を提供する側の「心」、そして患者さん側の「心」。

医学部を志した若い頃は、「心」について良く考え、よく話し合った。

医学部に入り、医学を学問として学ぶようになって「心」についてしばしば忘れてしまうこともあった。

医者になって、医者友達と「心」について話し合った記憶はない。
とても恥ずかしいことに。

でも、やっぱり医療には「心」が大事だと思う。

なにを今更、なにを当たり前のことを、と思われるかもしれないが、これからは僕が感じた医療者の「心」、患者さんの「心」について触れていきたい。

今日から「メンタルケア」というカテゴリーを立ち上げました。

これは、みなさんの「メンタルケア」の少しでもお役に立てたらいいな、という思いと

自分自身を見直すことも考えてのことです。

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