カテゴリー「アトピー性皮膚炎」の43件の記事

アトピーの標準治療

ネットではアトピーの標準治療をしている人たちの声はとても少ないと思います。

ステロイドをうまく使えている人たちや、標準治療から外れなくともよい人たちが不安になってしまう環境です。

もちろん、ステロイドを使いたくない、という方たちのための治療法も必要なんですが

効果がある人たちが無駄に不安になるのもどうなのかなぁ。。。

というわけで、ミクシー内ではありますが

標準治療をしている方達のコミュがありますので紹介します。

http://mixi.jp/view_community.pl?id=3529867

紹介文を読んでみて、共感できる方は参加してみてはいかがでしょうか。

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プロトピックに関する注意

日本アレルギー学会秋期学術大会、東京医科歯科大皮膚科の発表によると

プロトピック外用剤における酒さ様皮膚炎が3例あったとのこと。

論文レベルの発表ではありませんし

もっとデータが必要だと思いますが

有害事象に関する情報は患者さんにとって、とても重要なことです。

プロトピック軟膏における酒さ様皮膚炎の発生は今まで

残念ながら、あまり注目されていなかったように思います。

アトピー患者さんにとって

「薬の副作用に関する情報」は

「アトピーの原因と根本的な治療法」と同じくらい関心のあることだと思います。

特にステロイドやプロトピックが怖いと感じている患者さんにとって

今回のような報告は、ちゃんと知っておきたい情報の1つでしょう。

過剰な不安を抱かさないことも大事ですが

何か問題があった場合は、すぐに情報公開する姿勢も必要だと思います。

医療って本当に難しいな、と感じる毎日ですが

アトピーに関しては逃げずに向き合ってブログを続けていきたいと思います。

今後も患者さんにとって必要だと思う情報は

僕ら皮膚科医の利害に関係なく公開していく予定です。

一応このブログは腹くくってやっていますので。。。

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アトピー治療用パッチ

http://www.hellodd.com/japan/news/news_view.asp?t=dd_jp_news&menu=&mark=1978

韓国でのニュースです。

これどんな薬なんだろう。。。

また調べてブログ更新します。

幼児用品専門の企業に売却という事は、子供さんのアトピーにも使えるのかな?

免疫抑制剤が嫌いな患者さんたちにとっても、良いニュースかもしれませんね。

ただまぁ、どんな成分が使われているかこの記事からでは解らないし

安全面はいかがなもんなんでしょうか。。。

効果比較の写真も

露光も違えば、距離も違う。。。

実際の効果はどんなものなんでしょうねぇ。

特許とっている成分だったら、論文も出てこないかな。

一応、pubmedでまた検索かけてみることにします。

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アトピーを粘着テープで測定

アトピー性皮膚炎の重症度の指標となるTARCの新しい測定方法を開発!

ノエビアと島根大学皮膚科の共同研究です。

http://www.tokiwa-blog.jp/news/2008/11/tarc_1.html

(基本用語、バックグラウンドの)解説はまた後日きちんと行いますが

島根大学の皮膚科は、アトピー研究にも力を入れていますね。

島根大学の十八番は「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」という

おそばを食べたあとに運動すると、蕁麻疹が出たり、呼吸が苦しくなるタイプの病気に関しての研究です。

今後の研究の展開に期待したいところです。

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フィラグリン

最近のアトピー研究のホットな話題といえば

やはり「フィラグリン」でしょう。

フィラグリンとは、皮膚表面の角層に存在するたんぱく質で

保湿や紫外線防御など皮膚のバリアー機能を司ります。

2006年になって、イギリスのPalmerらは

今まで知られていなかったアトピー患者さんの原因遺伝子を発見しました。

フィラグリンこそが、この遺伝子をコードしているたんぱく質だったのです。

アトピー性皮膚炎といえば

免疫の病気として、多くの人間は考えています。

しかし、フィラグリンは皮膚の構造やバリアー機能を担当するたんぱく質。

カサカサ肌の原因は、免疫の異常だけではなく角層のたんぱく質の遺伝子レベルにも問題が合ったことが解ったわけです。

これは大きな発見で、Palmerらの論文は「ネーチャー・ジェネティクス」という大変レベルの高い国際雑誌に掲載されています。

ただまぁ、このフィラグリンの遺伝子の異常

アトピー患者さんの全員に見られるわけでなく

原著では、ヨーロッパ人アトピー患者さんの9%に見られた、と報告しています。

それでも、アトピーの新しい原因の一つが解明されたことは素晴らしい事でしょう。

日本人での研究も急ピッチで進んでいます。

将来的には、フィラグリンを何らかの形でアトピー患者さんの皮膚に補給することで

治療に用いたいですね。。。

しかし、フィラグリン自体はとても分子量が大きなたんぱく質なので

単純に皮膚に塗るだけでは効果が出そうにありません。

(薬剤として使用するには一筋縄にはいかないわけです。)

ここら辺は、頭の良い研究者の皆さんが

知恵を搾り出し、臨床応用に向けて邁進して下さっています。

今後の研究に期待しましょう。

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小柴胡湯(しょうさいことう)

東洋医学と西洋医学は

まったく別の学問であり

別のロジックが存在します。

西洋医学中心の現代では、どうしてもそれに基づいたロジックで治療法を検証してしまうため

アトピー性皮膚炎の治療における「漢方」の位置づけはセカンドチョイス、サードチョイスとなってしまうことが多いです。

中医学、東洋医学をやっている人間から見ると

自ら行っている診療を西洋医学的に評価されることは

バスケットボールのルールに則ってハンドボールの試合の審判を勝手にやられている。。。

といった感じになるのではないでしょうか。

というわけで

西洋医学的な視点から「漢方」を評価することに??と

個人的には感じてしまいますが

それでも西洋医学的根拠に裏づけされつつある漢方薬もあるので紹介します。

今回は小柴胡湯(しょうさいことう)

僕ら、西洋医学を主体に勉強してきた人間にとって

小柴胡湯はアトピーに効く薬というより、他の弊害で有名な薬です。

それは、C型肝炎の治療に用いられるインターフェロンとの併用による間質性肺炎の副作用です。

肝硬変、肝癌などの患者さんには小柴胡湯を使ってはいけない。。。

これは医師国家試験レベルの知識として必ず知っています。

というか、西洋医学をやっている人間からしてみたら

小柴胡湯に関する知識はこれだけ。。。と言っても過言ではないくらいです。
(お恥ずかしい話なんですが。。。)


小柴胡湯にはサイコサポニンdという成分が含まれています。

これは抗炎症作用を持っており、ステロイドと非常に似た作用を持つことが報告されています。

アトピー患者さんに小柴胡湯内服を用いた場合

ステロイド外用剤の減量、離脱が可能であった報告がされています。

まだまだ(西洋医学的に)十分検証されている薬ではないものの

研究データの裏づけがすすめられている漢方薬です。

どうしてもアトピーの治療がうまくいかない時は試してみる価値があるかもしれません。


小柴胡湯は医師の処方箋なく市販の購入が可能です。

そのため、購入者自身に正しい知識が必要となります。

途中にクドクドと書きましたが

インターフェロンとの併用は危険です。

また肝硬変、肝癌の方は使ってはいけません。

出来れば専門家の指導の下、内服するのが良い漢方薬だと思います。

十分に注意してください。

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妊娠中の食事とアトピー

僕は小さい頃、喘息を患っていたのですが

この原因について母親は

「私が妊娠中に卵と牛乳取りすぎたせいだわ。。。」

と勝手に分析して

以前は妊婦さんを見かけるごとに

「妊娠中に卵と牛乳を取りすぎちゃダメよ。」

と間違った啓蒙活動を続けていました(苦笑)。

妊娠中の食事と子供のアトピー発症に関する研究は

だいぶ多くの論文が出て、先進国の間ではある程度共通の理解が得られています。

それは

「妊娠中の母親の除去食に、子供のアトピー発症予防効果がない。」

ということです。

これは欧州小児アレルギー学会や米国小児学会においても同様で

妊娠中の除去食を勧めていません。

研究対象になった食物には

乳製品、卵、魚、牛肉、ナッツなどが含まれ

一般にアレルゲンとして有名なものばかりです。

つまり、妊娠中に

あれも食べちゃダメ

これも食べちゃダメ

などの、つらい除去食生活は医学的には根拠がないということ。

だからといって、不規則で偏っている食生活をしても良いってわけではないですよ。


僕の小児喘息は成人になるとともに治癒しましたが

僕の苦しい発作のたびに、母親は妊娠中の食事のことを悔やんでいたんだと思います。

子供が病気になると、親はつい自分を責めてしまいます。

しかし、アトピーに関しては

妊娠中の食べ物と発症に関係がありません。

アトピーの子を持つお母さん

間違った知識で自分を責めて、苦しまないようにね。

お母さんが好きなもの食べて幸せだっていう気持ちは

お腹の赤ちゃんにも伝わっていたと思いますよ。

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Th1?Th2?いやいや、Th17。

アトピーを含め、アレルギー疾患を少しでも勉強したことがある人なら

Th1、Th2という言葉は聞いたことがあると思います。

人間の白血球の中には、免疫に深く関わるBリンパ球とTリンパ球の2つが存在します。

Bリンパ球は骨髄(bone)から作られるため、この頭文字をとってBリンパ球。

Tリンパ球は胸腺(thymus)から作られるため、Tリンパ球といいます。

このBリンパ球とTリンパ球

ものすごく研究が進んでいて、様々な機能をもった集団で区別されることが知られていました。

ここではTリンパ球のみ絞って説明しましょう。

まず初めに、Tリンパ球の表面についている物質(表面マーカー)で二つに区別できることがわかりました。

それがCD4という表面マーカーを持つヘルパーT細胞

CD8を表面マーカーに持ち、ウイルスに感染した細胞を攻撃するキラーT細胞です。

さらに

ヘルパーT細胞は機能によって二つの細胞群に分かれます。

それがTh1細胞とTh2細胞です。

Th1細胞は主にインターフェロン・ガンマというサイトカインを放出して、ウイルスや細菌を直接攻撃します。
(細胞性免疫)

一方、Th2細胞はインターロイキンー4、5といったサイトカインを放出して、これがBリンパ球に働き、抗体の産生を促すのです。
(液性免疫)

イメージとしては、Th1細胞は

Th1細胞という殺し屋が直接、サイトカインという弾丸をウイルスに撃ち込むことで攻撃し

Th2細胞は司令官で、B細胞に敵の情報だけ伝えて、B細胞が外部からの侵入者を剣や縄を使って攻撃する。

こんな感じでしょうか。

このように攻撃好きのTh1細胞、Th2細胞

敵からの攻撃には、免疫という形で非常に効果的に働きますが

何を間違えたか、たまに自分を攻撃してしまうことがあります。

これを総称して自己免疫疾患と言います。

古くは実験的に

乾癬はTh1細胞の病気であると言われていました。

また、Th2細胞は抗体を作ることで、好酸球や肥満細胞を刺激します。

この好酸球や肥満細胞は炎症の原因になったり、かゆみの成分(ヒスタミン)を放出したりするので

喘息やアトピー性皮膚炎はTh2細胞が関わる病気、アレルギーの原因として知られていたわけです。

つまり

皮膚病では乾癬はTh1の病気、アトピーはTh2の病気と考えられていたわけです。

しかしですね

人間の体というものはそう単純ではない。

最近になってアトピー性皮膚炎でもTh1細胞が関与しているということがわかってきました。

そしてそして

な、なんと

今までTh1とTh2の対比で考えられていたTリンパ球に

Th17という新しいタイプのリンパ球がいることが解ったのです。

しかも、このTh17集団

調べれば調べるほど重要な細胞であることがわかってきました。

まず、乾癬はTh1細胞の影響よりTh17細胞が大きく病気に関与していることがわかりました。

そして最近の論文では

アトピー性皮膚炎の患者さんでもTh17細胞が増えているという報告がちらほら。。。

アトピーはTh2に傾いてしまった免疫機能に問題があるとして

Th1に戻す働きのあるBCG接種が効果的であるといった動物レベルでの報告があったりしました。

しかし、Th17という観点で研究、治療法の開発は行われていません。

今、免疫の世界でもっとも注目されている細胞群の一つがTh17であることは間違いないでしょう。

Th17とアトピー性皮膚炎。

新しい切り口で病態解明をせまることで

アトピーの新薬が開発される可能性もあります。

今日は、免疫学では流行のTh17を紹介しました。

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頑張る事は疲れること。

僕もつい言ってしまうフレーズの一つに

「一緒に頑張りましょう。」

というものがあります。

患者さん、お医者さん力合わせて一緒に病気を治療しましょうね。

という意味をこめて発する言葉なのですが

これって、相手(患者)によってはお医者さんの独りよがりに聞こえたりもします。

自分の治療、自分の病気に向き合ってきた患者さんたちは

すでに十分頑張ってきた人たち。

もうこれ以上は前に進めない、と切羽詰った人たちもいるはず。

疲れきってしまった患者さんにとって、

これ以上頑張れというセリフは、励ましというよりはむしろ腹立たしい言葉になるでしょうね。

人によっては

「アトピーの事は少し置いといて、まずは眠れるようにしましょうか。」

と声をかけてあげたり

「今まで良く頑張りました。」

と言ってあげるほうが、どんだけ楽な事か。。。

アトピーはきちんと治療していけば良くなる病気ですが、人によってかかる時間は違います。

医者として僕が気をつけていることは

「治療に疲れさせない事。」

「頑張りすぎさせない事。」


頑張って、頑張って

疲れきっても頑張って

それでもきちんとついてこれる人しか治療しません

そんな治療法を時々見かけますが

脱落した人たちはどうなるんだろう。。。

「治療にやる気の無い人たちは見ない。」

と豪語する先生がたまにいるけれども

治療に疲れきってしまって、頑張れなくなっている人との区別はきちんとついているんだろうか。。。

自分の病気についてネットサーフィンをする人たちの多くが

病気や治療法に不安がある人たちだと思う。

不安は長い時間と共に疲労につながる。


疲れてる皆さん

たまには病気のこと忘れて

すこし休みませんか。


しっかり休むとまた元気が出ます。

それはブログを一ヶ月お休みしていた僕が保障しますから(笑)。


アトピーやステロイドに関しても情報を1週間シャットアウトする。

僕のブログも1週間以上読まない(苦笑)。


そうやって心を休めることも

治療のひとつだと思います。


疲れたままじゃ、頑張れないよ。

心にもお休みを与えてあげてくださいね。

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かゆみ抑制物質(続編)

さて前回の続きです。

アトピーの患者さんはかゆみ過敏になっていると説明しました。

かゆみを担当する末梢神経というのは既に解っており、「Cファイバー」と呼ばれるものがそれです。

一般的に、このかゆみ担当のCファイバーの先端は皮膚の表皮(一番表層の部分)と真皮の間でとどまっています。

しかし、アトピーの患者さんでは

このCファイバーが一番表層の表皮まで伸びてしまっている事が知られています。

このため、少しこするだけでかゆみが出現する「かゆみ過敏」になっていると考えられています。

では、このかゆみ担当のCファイバーはなぜ、アトピーの患者さんでは表皮まで伸びちゃっているんでしょうか?

答えの一つとして

このCファイバーの栄養源となるタンパク質である「神経成長因子」は

引っ掻いた刺激で表皮細胞から産生されてしまうからです。

つまり

ひっかけばひっかく程、皮膚の表層の表皮から「神経成長因子」が分泌されます。

これはかゆみ担当の神経であるCファイバーを、表皮側に成長させる働きがあります。

その結果、皮膚深くに眠っていたかゆみ神経がにょきにょきと皮膚の表面まで伸びてきてしまうわけです。

今回、論文で報告された「セマフォリン3A」というたんぱく質

これにはもともと、「神経成長因子」によって伸びてきた神経をひっこめる働きがあることが知られていました。

また、アトピーの患者さんの表皮では「セマフォリン3A」というタンパク質が減っているという報告もありました。

そこで、この研究グループは考えたわけです。

「表皮ににょきにょきっと伸びた痒み神経を

セマフォリン3Aを注射する事でもとの深い位置に引っ込めちゃう事が出来るんじゃないか?」

という具合に。

アトピー性皮膚炎を自然発症するネズミさん「NC/Ngaマウス」を使って実験してみたところ

予想通り、セマフォリン3Aを注射した場所ではかゆみ神経が減ってたんです。

おまけに注射した部分では

アトピーの症状は改善されるわ、

皮膚のごわごわ(厚み)は減るわ

かゆみの原因物質であるヒスタミンを分泌する細胞である「肥満細胞」の数は減るわ

悪さをするリンパ球の数も減るわ

と、アトピーに効果的な様々な作用があったんです。

こりゃ「セマフォリン3A」はアトピーの新しい治療薬として使えるんじゃないか、というわけで今回のニュースになったんですね。

ただまぁ、実際に人に使えるようになるには課題があります。

今回のネズミさんの研究では「セマフォリン3A」を注射していますが、人で応用しようとすると全身の皮膚への注射は現実的ではない。

やはり「塗る」のが一番良さそうでしょう。
(もちろん飲むという方法もありますが、うまく皮膚表面にだけセマフォリン3Aを運ぶ事が難しいですね。)

そのためにはいくつかハードルがあります。

「セマフォリン3A」の分子量の問題が出てきますし(分子量調べてないんですが、大きすぎると皮膚から吸収されません)

軟膏やクリームにした時の安定性という問題が出てきます。

このほか多くの技術的な問題をクリアしないと、実際の治療に使えるようにはなりません。

先は長いんです。

研究者は、この先一つずつハードルを越えないといけません。

研究をした事がある人なら解ると思うのですが、

この地道な検証

とてもしんどいことです。

そんな辛い研究者に活力を与えるのが、

皆さんの「注目」と「期待」。
(これが研究者にとっての名声につながったりもします。)

今までアトピーのかゆみを抑える効果的なお薬はありませんでした。

抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤じゃ、ちっともかゆみは取れないし

毎回、毎回かゆいところを冷やすわけにはいかない。

そんな時、塗ったらかゆみがひいていくようなお薬があれば。。。

温かい目で見守りながら、

今後の研究の発展を期待しましょう。

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かゆみ抑制物質

昨日の毎日新聞の報道にこんなものがありました。

「かゆみ抑制物質:横浜市立大の研究グループが発見 アトピー治療薬に期待」

http://mainichi.jp/select/science/news/20080722dde041040025000c.html

もとの雑誌は

Semaphorin3A Alleviates Skin Lesions and Scratching Behavior in NC/Nga Mice, an Atopic Dermatitis Model.

J Invest Dermatol. 2008 Jul 10.

ですね。

今、手元に論文がダウンロードできない状況なので詳細な解説は後日とします。

簡単なバックグラウンドの説明だけ。

まず、こういった研究発表がマスコミからあったとき何を見なきゃいけないのか?

それは

雑誌名。

今回、国際皮膚科専門誌「ジャーナル・オブ・インベスティゲーティブ・デルマトロジー」

とあります。

これは皮膚科の研究分野ではもっとも権威のある雑誌です。

なので論文の内容的には、専門家が見ても十分評価できるもの、ということがわかります。

これが

「○○学会で発表された。」

という程度であれば、雑誌に掲載されるよりウソが入り込む要素は多くなります。

反対に、もっと評価の高い研究

良い研究は国際皮膚科専門誌ではなく、もっとくくりの広い専門誌

例えば、国際免疫専門誌などに掲載されます。

具体的に言うと

「ネーチャー」

「セル」

「サイエンス」

といった雑誌に掲載される事になります。

ここで研究の内容を報道機関で判断する人がたまにいますが
(今回は毎日新聞社さんです。)

差が出るとすれば、細かい内容の説明の違いだけでしょう。

どこの新聞社から発表されたら本当で、どこだったらウソなんていうのはありません。

最初に説明したように

論文の詳細は、論文そのものを読んでから解説するとして

「要旨」(論文の概要)

からわかることだけ少しコメントします。

背景として一言

「ステロイド外用剤や抗ヒスタミン剤はアトピー性皮膚炎の治療として一般的だが、ある一定の患者さんで効果が不十分な時がある。」

としてます。

そうなんです。

スタンダードな治療でうまくいっている人は良いんですが

そうじゃない患者さんも沢山いる。

また、アトピーを完治させるための治療法は医学的にはまだ確立されていない。

だから現在、多くの研究者がアトピーの研究をすすめているんです。

論文に戻ります。

アトピーの患者さんには

「かゆみ過敏」

なるものが存在します。
(これは以前の記事で紹介しました。)

普通は一定な深さにしか存在しない痒みを感知する神経が、

引っ掻く事で、皮膚の表面まで伸びてくる事が知られています。

その結果、痛みを含めた感覚を痒みとして感じてしまう現象がおきます。

「アトピーを治すには好きなだけ掻いたほうが良い。」

というものがたまに見受けられますが

痒みの神経に着目すると、掻けば掻くほど「痒み過敏」が亢進する、という事になります。

この「痒みを感知する神経」の発達を抑制する物質

それがこの論文で紹介されている

「セマフォリン3A」というたんぱく質です。

つまり

痒みを感知する神経が成長しないような物質をネズミに注射したら効果があったよ、

という論文です。

ちなみにこのネズミさん

論文のタイトルにもありますが「NC/Ngaマウス」といって

アトピーをなぜか自然発症してしまうネズミです。

面白い事に、ネズミさんを飼育する環境がきれい(本当はSPFという環境ですが。まぁ、わかる人だけに。)だとアトピーを発症せずに

特別綺麗じゃない状況で飼育すると、どんどん痒がって引っ掻く。

NC/Ngaマウスにアトピーを発症させる菌もしくは物質

これは依然解明されていません。
(候補があがっては消え、という状況です。)

原因物質が解明されるだけでも、ひとつ意味のある研究といえそうですね。

(続く)

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本当にアトピーにとらわれていない?

大昔、まだ僕のブログにコメント欄がある頃

「わしの編み出したアトピー治療法を実践すれば、必ずアトピーが治る。

今はあまり人に知られていないが、あと数年のうちに世の中に広く知られることになるじゃろう。」

とおっしゃる方がいました。
(まぁ、こんなしゃべり方ではなかったですが、笑)

あれから数年経過しますが、その方の治療法でアトピーが治るなんていう話を聞いたことがありません。

あの時、彼の言葉を信じて治療をしていた人は今頃どうしているのだろう。。。

「まだ時代が自分について来ていない。」

とか言われて、高いお金を払い続けているのかしら?

。。。


とまぁ、ちょっとコメントして。。。

ネットの世界では、トンデモ治療法が多く見受けられ

時に賞賛されます。

そして標準的な治療法と言えば。。。

悪い噂ばかり。

そりゃ、きっと

普通の治療法でうまくいっている人は、

わざわざネットで病気の情報を提供することは少ないだろうし

標準的な治療法に間違って恨みを持ってしまった人たちの方が

圧倒的に多くの強烈なメッセージを残すでしょうから

数や強さを考えると、後者の方がネットを支配する確率は高いのでしょうね。

だからと言って、ネット上と同じ比率で世の中が成り立っているわけではないし

ネットは偏った世界である事を自覚する必要があると思います。

ネット上でアトピーやステロイドの間違った知識で翻弄され

「脱ステ」に走ってしまいそうな方。

「偏っている。」

ということをちゃんと自覚することが大事ですよ。

普通の方法でうまくいった人より

珍しい方法でうまくいった人の方が、より多くの人に伝えようとしますし

冷静で心が安定している人より

不安や恨みで心が埋め尽くされている人の方が

自分の気持ちを共有してもらう事に必死になります。

人間の心理としては普通の事ですし

病気がきっかけであるところは、本当に不幸な事です。

ただ、病気をしてもその後、どう行動し

どんな人生を歩むのかは

その人次第です。

その人が選べる事です。

そして、その人の責任です。

「脱ステに成功した。」と言って

心はずっとアトピーやステロイドにとらわれたままの方が沢山います。

話を聞いていて

本当に心が楽になったんだろうか?

と心配してしまう事があります。

多分、本当に治療がうまくいって

身も心もアトピーから解放された方達は

ネットでアトピーのことなんて書かないんでしょうね。

先日、リンクをお願いした脱「脱ステ」の方の

「最近、アトピーの調子もすこぶるいいので(ブログが)更新できてませんが。。」

というメールを読みながら

そんなことを思いました。

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一歩ずつ。

アトピーは同じように治療をしていても

良くなる時もあれば、悪くなる時もあります。

その時の気候、体調、精神状態で

肌の調子が違ったり、薬の効きが変わってくることもあります。

良くなっていく時は、どんな治療法でも精神的に安定していて良いと思うのですが

問題は悪くなっている時

問題点はどこにあるか?自分一人だけじゃなく主治医を巻き込んで考えていく必要があります。

症状が悪化して不安な時

ちゃんと主治医に伝えられますか?

不安や疑問を遠慮せずに口に出せる人間関係を築けてますか?

医者も患者さんも人間です。

どれだけ誠意を持って向き合っていても

どうしてもウマが合わない、なんてことが出てくることもあるかと思います。

まずは、きちんと気持ちが伝えられる主治医の先生が見つかると良いですね。

そして

症状が悪化している時は

自分一人で抱え込まず

医者任せにもせず

医者と患者さんが一緒に考えて

一歩ずつ前に進むことが出来たら良いですね。

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ステロイドが恐かったら次は脱ステ。。。か?

アトピー治療でステロイドが恐くなってしまった場合

もう脱ステしかないように思うかもしれませんが、

実はそんなことはありません。

アトピージビネス関係者から

「ステロイドは恐いですよ。」

と信じ込まされた方たち。

間違ったステロイドの使い方で、ステロイドに恐怖心を抱いてしまった方たち。

脱ステする前に

スタンダードなアトピー治療の「セカンド(サード)チョイス」を知っておきませんか?

現在、もっとも有効になるだろうと考えられている治療法のひとつに

ナロウバンドUVBというものがあります。

日光浴をするとアトピーが良くなる、と経験した人は結構多いはず。

紫外線は様々な皮膚疾患の治療に有効である事が知られています。

これを利用したのがPUVA療法。

紫外線照射装置を使って、乾癬やらアトピーやら、色々な皮膚疾患に治療として使われてきました。

しかしUVケア特集でも記載しているように

紫外線は皮膚癌や皮膚老化の原因になります。

出来たら紫外線を浴びずに済んだ方が良い。

そこで、紫外線の中の一部の波長(311nm)だけ照射出来るようになった装置が

ナロウバンドUVB。

これは紫外線の波長のうち光毒性が強いと言われている300nm以下の波長がカットされており、皮膚疾患に有効である一部の波長(311nm)だけ照射する事が出来る優れものなんです。

もともとは乾癬の患者さんに効果があることで普及したのですが

最近ではその他の皮膚疾患(尋常性白班:皮膚の色が白く抜けてしまう自己免疫疾患、など)にも有効である事が解ってきました。

そして、アトピー性皮膚炎の治療でも効果を発揮している事が

最近の論文では多く報告されています。

ステロイドもプロトピックも恐くて使いたくないという方

いきなり人生かけた脱ステを選択するのではなく

標準的な治療のセカンドチョイス、サードチョイスを勉強してみる事も大事ですよ。

最近では、皮膚科の開業医さんでもナロウバンドUVBを持っているところが増えています。

脱ステ医に飛びつく前に、

標準的なアトピー性皮膚炎治療のセカンドチョイス、サードチョイスの治療を提供してくれる病院を探した方が、身も心も穏やかに過ごせますよ。

ステロイドが恐かったら次は脱ステ、ではありません。

少なくとも光線療法があるという事は、知っておいて損はないと思います。

参考にしてください。

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尿素と硫黄

尿素入りの保湿剤って多いと思います。

病院で処方するウレパール、パスタロンなんかは尿素入りですね。

尿素は天然の保湿成分なんですが、皮膚のバリア機能をおとす事が知られています。

アトピーの患者さんは、もともと皮膚のバリア機能が落ちていますので、そこへ尿素で保湿して更にバリア機能を落とすのはあまり良い事ではありません。

お風呂上がりはワセリンか、ヒルドイドの外用が皮膚に優しいと思います。
(もちろん、ヒルドイドがあわないなどあれば尿素入りの保湿剤で代用する事もあります。)

同じ事が言えるのが、硫黄。

硫黄は角質を溶かす事で知られています。

角質が溶ければバリア機能も落ちますので、アトピーの患者さんにはあまり良くない。

アトピーの温泉療法、なんて言うのもありますが、硫黄成分が含まれている温泉の連日入浴はあまりお勧め出来ません。

もちろん、これは程度の問題なので

硫黄入りの温泉水を毎日浴びているのは良くないけれども、

気分転換の温泉旅行ならストレス発散にもなって良いかもしれません。

こういうのってバランスを取りながら判断しないといけないので難しいのですが

僕個人の意見としては

気分転換で行く数日の温泉旅行はOK

治療として温泉水を使い続けるのはNG

です。

高いお金を払ってどこそこの温泉水を使い続けることは、経済面でも治療面でも避けた方が良いと思います。

今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

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医療についての本音

いきなりですが

医療って治っちゃえば何でも良い、と思うんです。

いきなりぶっちゃけ過ぎてますかね(笑)。

でもね、治るんなら、なんでも良いと思います。

本当に。

ある人が「脱ステしてアトピー治りました!」と言うんなら、

「アトピー治って良かったですね。」と一緒に喜んであげるのが医療者なんだと思います。

極論を言うと、怪しい宗教に入って、高いお金払って、それでアトピー治っても、それは責めるべき事ではないんだと思うんです。

少なくとも、治った方達をね。

だから、変な治療して(もしくはすごく高いお金が必要な治療して)、治った患者さんたちに

「あなたたちは騙されている。」

って言うのは、なんだか違うと思うんです。

僕は色々怪しい治療法を調べたり、間違った医学的知識を訂正したりしていますが、これは今まさに悩んでいる人、戸惑っている人たちに向けてメッセージを送っているつもりです。

だから、今までの記事でも

「騙されないようにしてください。」

とか

「注意してください。」

というような書き方が多いんです。

普段ブログでは

読み手をイメージしながら記事を書くように注意しているのですが、

頭に浮かんでいるのは

ネットを見ていてステロイドが恐くなってしまった人たちや

自分のやっている治療法に自信の持てない人たち

それから、脱ステして苦しいまっただ中にいる人たち
(運良く治ってしまった人たちは別ですよ。)

です。

そういう方達の役に立つようなブログにしたいな、と思いつつ記事を書いています。
(時に疲れ果て、アホみたいなことも書いていますが。。。)

ここまで読むと、

じゃあ脱ステして治るんなら、それで良いじゃないか?

と思うかもしれませんよね。

今までのこのブログの記事と矛盾しているんじゃないかと、ね。

何度も言いますが

僕は脱ステには反対です。

これからやろうとしている人、今まっただ中で戦っている人、そういった人たちには、

「脱ステやめようよ。」

と言いたい。

まずだってね、ネットで出てくる脱ステ情報は玉虫色過ぎます。

ステロイドは恐いですよ、と脅す人はいても

脱ステは危険ですよ、って言う人があまりにも少ない。

頑張って乗り越えれば、必ずアトピーが治るっていう錯覚を抱かせますよね。

本当は、沢山の人が脱ステに失敗して、体にも心にも傷を残している事を知って欲しい。

アトピーもステロイドも医学的に正しい知識を身につけて、脱ステの恐さも十分承知で、それでもやっぱり脱ステします、って言う人以外はやってはいけない治療法だと思います。

そして、僕がネットを見ている限りでは

脱ステをしようとか、している人たちの中で、

アトピーとステロイドの医学的に正しい知識を身につけている人はいません。

医学ではない、医学に似たような他のものを信じている人たちは、

自分たち自身で「これは医学ではないんだ。」

「医学とは違うものを信じて治療しているから良いんだ。」

という認識があれば問題ないんだけれども、必ずしもそうではありませんよね。

医学と信念(空想とか妄想)が一緒になってしまう人が多いように感じます。

こちらが医学的に説明していくと最終的に

「でも医学は完璧ではないし、こういう可能性を100%否定出来ますか?」

と言われる事がよくあります。

「医学は完璧ではないし」と言っている意味は、医学の枠の外の話をしているということを、しゃべっている本人は自覚しているのかしら。。。

これはもう信念もしくは空想のお話ですよね。

信念、空想または妄想は否定出来ません。

医学の枠を超えた話なので、医学的にお答えするわけにもいかず、だからと言って「それは医学ではないですよ。」と言うのもなんだか噛み合ってないし、困ってしまう事が多いんです。

少し話が脱線してしまいました。もとに戻しましょう。

僕が脱ステを勧めない理由は色々書いていますが、標準的な治療を勧めるにも理由があります。

これは何となく思っていたことを、ブログの読者の方が言葉にしてくれました。

「名医」についてコメントくださったメールの一部を紹介すると

「その先生の治療じゃないと治らない、その先生がいなくなったらどうすんのよ?
みたいな治療法は嫌だし、そういう意味でも名医よりスタンダードな治療をしているお医者様に掛かりたいです、今の私は。日本全国、いや世界中で同質の治療を受けられるような。」

うん。

僕がスタンダードな治療を勧める理由の一つは、まさにこれですよね。

どこへ行ったって同じ治療を受けられる、これこそがスタンダードな治療。

スタンダードな治療ならどこへ行ったって、主治医が転勤したって、その後も受ける事が出来るんですよね。

また、アトピーの治療にはガイドラインがあって、学会に行けばガイドラインに沿った治療法の勉強ができるし、その上で新しい知識や間違った知識を訂正する機会が、全ての皮膚科医に平等に与えられるんですよ。

多くの皮膚科医に実践されて、効果があったものがまたガイドラインに反映され、問題があれば訂正され、

どれだけ賢い(?)一人の名医と呼ばれる先生の秘伝の治療法を実践するよりも、多くの医者の汗と涙と苦労の結晶のスタンダードな治療法を実践する方が賢い選択だと思いませんか?

まぁ少なくとも、スタンダードな治療に一か八かはありません。

なんだかよくわからない治療法に人生の大事な時間をつぎ込むのなら、多くの人が実践する、標準的な治療法をまずは勉強してみる事をお勧めします。

全然良くならない理由は、実はスタンダードな治療がきちんと出来ていないだけかもしれませんよ。

今日も長くなってしまいました。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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アトピーとお風呂の温度

体が温まると痒くなることは、アトピー、蕁麻疹、乾燥肌の方で実感している事だと思います。

お風呂は体が温まる行為の一つであり、お風呂上りに痒くなってかきむしってしまう人も多いんじゃないでしょうか?

一般の方がお風呂で熱いと感じる温度は42度と言われています。

アトピーの方は痒み過敏になっている事が知られており

痒みを過敏に感じてしまうだけでなく

「痛み」などのほかの刺激でも「痒み」として感じてしまいます。

そこで大事になってくるのがお風呂の温度です。

現在のお風呂は、温度設定が出来るものが多く存在します。

もし、ご自宅のお風呂にそういった機能があるならば

42度を超えないように設定してみましょう。

熱いお湯、熱いお風呂というのは、痒みを誘発する原因になります。

たかがお風呂の温度ですが、知っていて損のないことだと思います。

「お風呂は42度を超えないように。」

この42度だけ忘れずにおうちへ帰ってくださいね。

今日もこのブログに訪問してくださってありがとうございました。

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アトピーと睡眠

僕は外来で

アトピー患者さんの治療が順調に進んでいるかどうかを判断する材料の一つに

ちゃんと眠れているかどうか、

をチェックします。

睡眠不足の次の日は、

肌がザラザラだったり、

吹き出物が出来やすかったりするのは

皆さん経験上わかっているんじゃないでしょうか。

更に睡眠不足は、

精神的にイライラさせたり、

仕事上のミスを引き起こしたり、

あるいはとんでもない事故の元になったりします。

しっかり眠れる、満足する睡眠が取れている、

睡眠というのは、僕らが普段毎日を過ごしていく上でとても重要な行為です。

アトピーのコントロールが悪い時は

痒い、イライラする、不安になる

などで、

睡眠に影響します。

すると次の日も寝不足のため

肌の調子が悪い、

イライラして掻いてしまう、

人に優しく出来ずに自己嫌悪になる、

など、

悪循環にはまっていきます。

お子さんのアトピーの場合、

子供さんが眠れないと、お母さんも眠れない、

睡眠不足の次の日に、優しいお母さんでいるなんて至難の業ですよね。

「眠れない」って、誰にとってもメリットの無い事です。

僕はほとんど毎回の外来で

「最近眠れてますか?」

と聞きます。

そこで

「いやぁ、痒くて眠れないんです。」

「イライラして寝付けません。」

といった返事があった場合

外用剤の変更を考えたり、スキンケアを改めて説明する以外に

あえて眠気が強く出るタイプの痒み止め内服薬を眠前に処方します。

それでも眠れない方には、短期的に睡眠導入剤を処方する事もあります。
(もちろん、その場で患者さんと話し合ってからです。)

これは経験則の域を出ませんが

きちんと眠れてしまうと、それにつられてアトピーも良くなることが多い。

アトピーのせいで眠れなかったのか、眠れなかったからアトピーが悪化したのか解らないくらいです。

「皮膚と睡眠」特に「アトピーの症状と睡眠」は密接につながりあっていると感じます。

でもね、

すべての皮膚科医が、アトピー患者さんの睡眠状態を意識しているわけではありません。

そこで「最近眠れないな。」と思っている人は、きちんと主治医に報告をしたほうが良いでしょう。

また、お子さんがアトピーで眠れない場合、「夜中に痒がって目を覚まします。」と伝えましょう。

自分のアトピーを考えた時に

皮膚

だけでなく

睡眠

にも注目してみる事はとても大事な事です。

あなたは最近、きちんと眠れていますか?

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アンテドラッグ

以前の記事でアンテドラッグについて書いたところ

「アンテドラッグは病院では処方してもらえないのでしょうか?」

といった質問を頂きました。

きっと同じような疑問をもたれている方も多いと思いましたので、今回の記事は「アンテドラッグ」です。

まず、アンテドラッグとはどういう薬の事をさすのでしょうか?

アンテドラッグとは1982年に提唱された概念で

「科学的修飾により投与部位では活性を有し、循環系に入ると速やかに代謝されて不活化する物質」

という意味です。

ステロイド外用剤を例にとると、皮膚局所ではステロイドの効果を発揮するが血中にはいるとすぐに分解されるお薬という事になります。

弱いステロイド剤の場合(例えば、ロコイド、キンダベート、アルメタなど)、そうそう全身の副作用が出るようなことはありません。

しかし、強いステロイドの場合、大量に長期外用をし続けると、ステロイド内服と同じような副作用が出る危険性があります。

例えばvery strong(上から2番目の強さ)のステロイドの場合、1日10g、最長で3ヶ月間使うのが全身の副作用が出ない安全量のマックスです。

でも、これは1ヶ月5gチューブを60本使い切る事と同じですから、まず心配しなくて良いレベル。

それでも、より安全に使えるように、アンテドラッグと言うものが開発されました。

日本初のアンテドラッグは大正製薬のパンデル(very strong)というお薬です。

パンデルは国内初のアンテドラッグステロイド外用剤としては有名なのですが、あまり処方されないお薬です。置いてない病院も多いんじゃないかな。

その後、いくつかのアンテドラッグステロイド外用剤が開発されています。

ここで、教科書などいろいろ調べていて気がついたのですが、アンテドラッグについてきちんと表にしたようなデータがない、のです。

普通ステロイド外用剤のランクは、どんな教科書にも、また一般向けの本やインターネットでも見つける事が出来ます。

しかし、アンテドラッグ一覧表なるものは、僕が探した限り見つからない。。。

しょうがないですね、こういう場合。

ステロイド外用剤1つずつについて、発売元の製薬会社のホームページからインタビューフォーム(以下IFとします。お薬について添付文書以上に詳しく書かれたもの)を調べていきました。

1.2時間かかりました。

なので、大事に読んでください(笑)。

発表します。

アンテドラッグステロイド外用剤は以下です

「マイザー」

「パンデル」

「リドメックス」

の3つだけ。
(ブログを読まれた製薬会社の方で、うちのこの薬もアンテドラッグだよ、っていうのがあれば教えてくださいね。)

ステロイドのランクとしては、マイザーとパンデルはvery strong、リドメックスはstrongです。

リドメックスに関してはIFがきちんと入手出来ず、成分である吉草酸酢酸プレドニンというアンテドラッグとして使われているものからの逆引きです。

追記:製薬会社の方より連絡を頂き、文献をもらいました。

アンテベートもアンテドラッグに含むそうです。

また、ロコイド軟膏、プロパデルム軟膏もアンテベートの定義に含まれる、と書いてある文献も見つけましたので追加します。

またアルメタ(very weak、上から4番目の強さ)も同様に「局所での作用>全身での作用」の差が大きい薬として記載されています。

調べた時間を考えると、労多い割にアンテドラッグ少なし、といったところでしょうか。

そりゃぁ、表にもならないわな。。。

では、実際に皮膚科でどうやって処方してもらうか考えてみましょう。

「すいません。今使っているステロイド外用剤をアンテドラッグに変えて欲しいのですが。。。」

と言って通用する皮膚科医は残念ながら多くないと思います。

そこで

「このお薬を○○(アンテドラッグ薬品名)に変える事は出来ますか?」

と直接薬の名前を出して変更をお願いするのが良いと思います。

ただし変更が可能なのは、同じレベルのステロイドのみです。

リンデロン使っている人が「マイザーに変えてください。」と言っても、ランクが変わるのでなかなか難しいと思います。

このあたりの判断は、実際に皮膚を見ている主治医の判断が一番です。

症状にあったステロイドを処方してもらってください。

アンテドラッグにこだわるあまり、本来のアトピーの治療が厳かになったり過剰になってしまっては本末転倒です。

あくまでもアンテドラッグは「より安心してステロイド外用剤を使う」ためにあるものです。

何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」です。

アンテドラッグは知識としてしっかり覚えておいて、賢く使いましょうね。

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アンダーム(ブフェキサマク)の使い方

最初に結論を述べてしまいますが、アトピー性皮膚炎にはアンダームを使用しないことが近年の皮膚科では主流になりつつあります。

アンダームとは薬品名ブフェキサマクであり、非ステロイド性の抗炎症剤と呼ばれるものです。

市販の外用剤でもブフェキサマクが主成分となる外用剤が多くあります。

非ステロイド性という名前の通り、アンダームにはステロイドは含まれておらず、どこか安心して使えてしまうような錯覚を起こす薬です。

しかし、実際のところアトピー性皮膚炎に対して効果があるというしっかりしたデータはなく、欧米のアトピー治療ガイドラインにはアンダームの使用は含まれていません。

それどころか、ブフェキサマクという成分がアトピーを悪化させるという動物実験のデータがあることや、ブフェキサマクによるかぶれが高頻度に起こる事から、むしろアトピーには使わない方が良いのではないかという議論もあります。

なんとなく、非ステロイド性なので怖くない、と思いだらだらと使用しているとアトピーを悪化させたり、かぶれが起きたりする可能性があるわけです。

僕個人の意見としては、アンダームを使うくらいなら、ワセリンやヒルドイド、アズノールを使う方がまだましかと思っています。

非ステロイドだから安心、というのは間違いで、どんな薬でも副作用はあり、メリットとデメリットのバランスを考えながら治療していく事が大事です。

アトピーに関してのみ言うと、現段階ではアンダームはデメリットが上回っていると判断するお薬です。

患者さんの声はこちら

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エンジェルグレイス④

「エンジェルグレイス」さらに続報です。

製造元の業者が明らかとなりました。福井県鯖江市の業者「ピュアライン」(元取締役Oさん)です。

このブログで、以前より指摘していた業者と一致しました。

さらに衝撃の事実が判明しました。

この「ピュアライン」に併設している蘇生院の院長Oさんは医者ではありません。

蘇生院が蘇生医院ではなかった理由、それは経営している方が医者ではなかったからなんですね。

今では読めなくなった蘇生院のホームページでは、Oさんの経歴に東大医学部卒とありました。

そしてあたかも医者であるかのように患者さんに治療行為を行っていました。

「アトピー駆け込み寺」を謳い、重症のアトピーや乾癬の患者さんには、100万円〜200万円の治療費を請求していました。

これは明らかに医師法第17.18条に違反し31条に該当すると考えます。


以下、医師法を抜粋します。

第17条 医師でなければ、医業をなしてはならない。

第18条 医師でなければ、医師又はこれに紛らわしい名称を用いてはならない。

第31条 次の各号のいずれかに該当する者は、3年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
1. 第17条の規定に違反した者

このブログは誰か個人を攻撃する為に立ち上げたものではありません。

ですので、個人名は匿名とさせて頂きました。

また、これ以上の法的な問題や解釈は専門家の方にお任せしたいと思います。

「アトピービジネス」にだまされないように、

ウソのステロイド情報に惑わされて間違った治療法を選ばないように、

そういう思いで4年前にブログを立ち上げ、記事を書き続けてきた僕としては、「許せない。」を通り越して「悲しい」気持ちで一杯です。

「ステロイドは怖いので、このステロイドの入っていない高額なクリームを買いなさい。」

というのも

「ステロイドが怖いので、この高額な入浴剤を買いなさい。」

というのも

「ステロイドが怖いので、この高額な布団セットを買いなさい。」

というのも

「ステロイドが怖いので、この高額な浄水機を買いなさい。」

というのも、

信じる前にちょっと考えてみませんか?

信じてしまった人も、もう一度立ち止まって考えてみませんか?

「脱ステ」のために、仕事を休んで、辛い思いをして、そこまでしなくてはいけないほどステロイドは怖い薬なんですか?

あなたが知っているステロイドの怖い知識は本当に正しいのですか?

「ステロイドのせいで辛い思いをした。」それは本当にステロイドのせいなんですか?

誰かからステロイドのせいだと思わされていませんか?

そして、その誰かは本当に信じることの出来る人なんですか?

例え、今回の「エンジェルグレイス」のような事件があったとしても。

僕のブログが誰か一人の心にでも届いてくるのならば、普段の診療で疲れた体にむち打ってブログを続けてきたことも報われます。

今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

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エンジェルグレイス③

「エンジェルグレイス」の原料は福井県内の業者から仕入れているとの記事が出ました。

「エンジェルグレイス続報」で報告したある業者と一致した訳ではありません。しかし、他社であるとするには共通点が多すぎます。

みなさんはどう考えますか?

さて、福井県内の業者に対し朝日新聞社の取材によると

「本日、社内調査をした結果、動物用皮膚クリームの研究用に入手していたステロイドホルモンを含む軟膏(なん・こう)を、男性従業員がワセリンと取り違えて調合した。そのままエステ社に出荷し続けていた」

とのこと。

。。。

大人の世界でこういう言い訳が通用すると思っているのでしょうか??

間違って原料にステロイドを入れ続けて、1万7千個製造するまで気がつかなかった?

あまりにも大量になくなっていく動物実験用??のステロイドをおかしいと思わなかった?

それだけ大量のステロイドをいったい、どんな動物に、どれだけの量、使っていたというのでしょうか?

僕は皮膚科医であってジャーナリストではないのでこの辺でやめておきますが、本当に憤りを覚える事件です。

「エンジェルグレイス」を使用していた方で、特に注意が必要な方は以下の方々だと思います。
(もちろん個人によって異なりますし、出来る限り皮膚科専門医の受診をしてください。)

もともとアトピー性皮膚炎もしくは慢性の湿疹があり、

エンジェルグレイスを連日長期(1〜2週間以上)使用していて、調子が良かった方。

上記の方は急に使用を中止すると湿疹が増悪する可能性があります。

ベストな選択はすぐに皮膚科専門医の診察を受けることです。

どうしても無理な方はすぐに使用を中止せず、2日おき、3日おきと外用を減らしていくようにしてください(テーパリングと言います。)。

この途中で湿疹が増悪してくるようであれば、ここでは自分でなんとかしようとせず(かえってこじれます。)、必ず皮膚科専門医の診察を受けてください。

上手な例えではありませんが、高速道路で自分の出していたスピードにびびって急ブレーキをかけたら大事故になります。

こういう場合は、徐々にスピードを落としていって様子を見ることが大事です。

慌てず、冷静にです。

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エンジェルグレイス続報

エンジェルグレイスにステロイドが含まれていたニュースを先日お知らせしました。

出荷数が非常に多く、ネット上でも人気の商品だったようで、多くの方が被害に遭われているようです。

販売元の「ルイール コン美ニエンスショップ」では、エンジェルグレイス商品案内のページを既に削除してあります。

そこには「ステロイドは入っていません。」としっかり書かれ、「妊婦さんや赤ちゃんにも安心してご使用いただけます。」と記されていました。

使用者の声も多く掲載され、中には「ステロイドの使用量が減りました。」というアトピー患者さんもいたようです。

実は、あるブログ読者の方より「自分が使用しているエンジェルグレイスという化粧品からステロイドが検出されました。」との連絡を2月中頃に頂きました。

その段階で日本皮膚科学会や厚生労働省は動いていたようです。

まだ公にされていないことでしたが、実際に使用されている方への被害縮小を考え、調査もしくは捜査の邪魔にならないような形で「アトピー駆け込み寺」の記事で紹介させていただきました。

当時、販売元の「ルイール コン美ニエンスショップ」には、以下の質問を送らせて頂きました(メール本文より主要部分を抜粋)。

Date: Sat, 23 Feb 2008 16:08:05 +0900 (JST)
From: 僕の@メールアドレス
Subject: エンジェルグレイスについて
To: info616@luire.co.jp
教えて頂きたいのですが、成分分析を外部機関にて調査しているとのことですが、
いつ頃私たちが知ることが出来ますでしょうか?
もしもう結果が出ているようであれば教えて頂けますか?

OEMと書いてありますがもとの商品名は何になりますか?
よろしくお願いいたします。
--------------------------------------

ちなみに、OEM(オーイーエム)とはOriginal Equipment Manufacturingの略で他社ブランドの製品を製造すること(Wikipediaより抜粋)。つまり、他の名前でも商品の流通があることを意味します。

これに対し以下のお返事を頂きました。
(メール本文より主要部分を抜粋。メールを頂いた担当者の方のお名前は控えさせて頂きます。)

From:
"担当者の方" <担当者の方@luire.co.jp>
To:
僕の@メールアドレス
Subject:
【LUIRE】お問い合わせの件です。
Date:
Mon, 25 Feb 2008 11:51:26 +0900

> 成分分析を外部機関にて調査しているとのことですが、
> いつ頃私たちが知ることが出来ますでしょうか?
> もしもう結果が出ているようであれば教えて頂けますか?

現在のところ、「調査結果待ち」となっております。
結果が出るまで、今しばらくお待ち下さい。

> OEMと書いてありますがもとの商品名は何になりますか?
もとの商品名は「ピュアラインクリーム」という商品名になります。

なお、再入荷の際には、メールマガジン等でお知らせさせていただきますので、
ご迷惑をおかけいたしまして、誠に申し訳ございませんが、
何卒、よろしくお願い致します。

 ◆ルイール コン美ニエンスショップ◆ 
。☆ * 。+゜ ★.・゜:* ☆。・*。★゜+。:*゜☆+゜。:*゜★.・+゜☆。


この段階で販売元が「エンジェルグレイス」にステロイドが含まれていることを把握していたかどうかは不明です。

しかし、「エンジェルグレイス」の商品案内に堂々と「ステロイドは使用していません。」と書いてあること、また、自ら成分分析に依頼しているところをみると、ステロイドを混ぜているのは別の会社である可能性があると考えられます。

ではどこか?

今回受け取ったメールで「ピュアラインクリーム」という新しいヒントを頂けました。

そこで「ピュアラインクリーム」について調べてみました。

ヒットしたのは一件。

福井県のある会社が、以下のようなキャッチフレーズで「ピュアラインクリーム」を販売しています。

「ゆずりん(保湿クリーム)
“ゆずりん”は肌が本来持っている保湿力を回復させるのに効果的なクリームで、ユズエキスを主体とした天然エキス類が主成分なので安心と安全性をお約束します。」

この「ピュアラインクリーム」が「エンジェルグレイス」のOEMである「ピュアラインクリーム」であるかどうかは解りません。

ただ、「エンジェルグレイス」が天然ゆず成分配合を全面に謳っており、非常に類似点が多い商品であると言えます。

この福井県の業者は、実は併設の医院を持っています。

それがS院。

「アトピー駆け込み寺」を謳うアトピー、乾癬の治療院です。

「エンジェルグレイス」の事件発覚後、なぜかここのホームページは閉鎖されてしまいました。

現在では以下のような案内だけ読めます。

※ 重要なお知らせ ※
この度、保湿クリーム開発サイドとの協議により、
クリームの販売を継続していくことが困難となりました。
既に在庫も尽きかけており、ご愛用中のお客様に満足なサービスを提供させていただくことができません。つきましては、本日を持ちまして、保湿クリームの販売を停止させていただくこととなりました。
現在まで、ご愛用・応援してくださった皆様には大変申し訳なく存じます。
突然の連絡にてご迷惑をおかけしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。


だそうです。

ここの院長の経歴が以前は読めました。

それによると東大医学部卒、平成11年度 社会文化功労賞 受賞とあります。

ホームページの1面には(おそらく)重症乾癬の患者さんと思われる方の治療前の全身写真と治療後の写真が掲載されていました。

「西洋医学と東洋医学の融合」

「西洋医学に見捨てられた患者たちよ。」

「アトピー駆け込み寺」

などという刺激的なキャッチコピーが踊る異様なホームページでした。

この段階で、ここの院長が「エンジェルグレイス」の開発者であるという情報はネット上でもちらほら確認出来ました。

そこで、販売元の「ルイール コン美ニエンスショップ」に再度メールにて確認しましたが、お返事は「勉強不足のためわかりません。」とのことでした。

そして、昨日のニュースの日を迎えます。

共同通信の記事にあるように

化粧品製造販売会社「ヴェルシーナ」は「原料は他県の業者から調達」と言っています。

この「他県の業者」が例の福井県の医院であるかどうかはいずれわかることでしょう。

この事件は「ステロイドを使いたくない。」「ステロイドが怖い。」といった患者さんたちの弱い心を利用した非常に悪質なものだと思います。

そして、残念なことにこういった事件は後を絶ちません。

アトピービジネスの頂点に立つ、実際にお金を儲けることが出来る人たちは、ウソをついてまでステロイドの怖さを語ります。

それは全て自分の金儲けのためです。

本当に、お願いですから、こういう人たちの言うことにだまされないように注意してください。

最後に、「エンジェルグレイス」を使われていた方へのご連絡です。

エンジェルグレイスモイスチャークリームから検出されたステロイド「吉草酸ベタメタゾン」の検出量は販売元の発表によると製品1g中、約0.00009g(0.009%)だそうです。

吉草酸ベタメタゾンはリンデロンVGと同じ成分のステロイドです。

一般に病院で処方されるリンデロンVGは吉草酸ベタメタゾンの濃度が0.12%です。ですので販売元の発表を信じるならば「エンジェルグレイス」はリンデロンVGの約1/13の濃度となります。

この場合、短期間、少量使われた方は、それほど心配する強さではありませんが、使用部位に炎症、発疹など異常が現れているようでしたら必ず皮膚科専門医の受診をしてください。

また長期間、保湿剤代わりに毎日使用されていた方、突然外用をやめると今までステロイドでコントロールされていた湿疹が急激に増悪する場合があります。

すぐに皮膚科専門医を受診することをお勧めします。

この際、ステロイドが怖いからと言って「脱ステロイド」をすすめる医者のところには間違っても受診してはいけません。

アトピービジネス側にとって、ステロイドの間違った知識を植え込むのに今が絶好のタイミングだということを肝に銘じておいてください。

「エンジェルグレイス」に裏切られたショックは計り知れないものと思います。

でも、ここは気持ちをグっと持つべきところです。

慌てず、冷静に。

あなたには正しい判断が求められています。

必ず標準的な治療を勧める皮膚科専門医に相談してください。

このブログでもステロイドについての情報は記載してあります。

参考になれば幸いです。

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Immunotherapy allergy rush

どうやらImmunotherapy allergy rush というアメリカ治療ツアーがあるようです。

Drマセソンというアメリカの皮膚科医が開発した治療法らしく、日本からも多くのアトピー患者さんが参加しているとのこと。

治療法は、一種の脱感作療法というもの。

これは10年から20年前に流行した(今も一部行われている)、アレルゲンとなる物質をちょっとずつ皮膚に注射して、体に「大丈夫ですよー。」と覚えさせていく治療法です。

僕も小児喘息があり、血液検査で家のホコリとダニが悪いということで、毎週ダニエキスを注射してました。

でも喘息の原因って決して家ダニだけではないし、もっと複雑なものでしょ?

最近はあまり見かけない治療法ですね。。。

Immunotherapy allergy rushで行われているのは、どうやらアレルゲンを2週間くらいかけてアメリカで注射してくるもののようです。

最後に注射液を渡され、帰国後も注射を継続するというもの。

ただし、この注射は内科医にしてもらうように指示を受け、決してアレルギー専門医のところには行かないように言われるそうです。

なぜだろう?
。。。

さらに、この持ち帰った注射液を調べたところ、脱感作療法に効果があるといわれている濃度の1/1000しか含まれていなかったようです。

なぜだろう?
。。。

「医学的根拠が不十分な治療内容であると推定され、アトピー性患者が安易に信じ込むことが懸念される。」

と「日本アレルギー学会」から「日本皮膚科学会」に報告があったようです。

そりゃそうだわね。

ただ、明らかに疑わしい内容と思われても、違法であることを立証することは現実的に難しいらしく、日本皮膚科学会としてはこうした治療実態があるという認識にとどめる結論になった、

と、皮膚科医しか読むことの出来ない専門誌に書いてありました。

なんじゃそりゃ。

一番情報が必要な人のところへ伝わっていないでしょ。

この情報は僕ら皮膚科医じゃなくてアトピーの患者さんに教えないといけないんじゃない?

まぁ、現実的に学会としてグレーゾーンの治療に厳格に対応するのは難しいのはわかりますよ。

でも、ほら、頭のいい人たちが集まっているんだから、みんなでウーーンと考えて、何かうまいこと出来ないんですかね。

少し前は、金沢大学教授の竹原先生が頑張って「アトピービジネス」という本出したりしてましたけど、その後、アトピービジネス関係者がいっせいに竹原先生を攻撃して、竹原先生個人にだけすごい負担がかかるようなことが起きました。

だから余計に、学会としてきっちり見解をださないといけないんじゃないかなぁ。。。

個人が矢面に立ったら、そりゃどんなに強い人間でも傷つきますよ。

次に出てきたオピニオンリーダーに対して、学会はサポートするんだろうか。。。

などなど考えながら、皆さんにImmunotherapy allergy rushについての注意点をお知らせしました。

ご参考までに。


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アトピー駆け込み寺

まず、行ってはいけない医療機関のひとつに

「アトピー治療の駆け込み寺」を謳っている病院です。

普通、駆け込み寺とは

どうにもならない深い悩みを抱え、お金もない、自分ではどうすることも出来ない人たちを、利害関係関係なく善意で受け入れてくれる寺(機関)

であるべきです。

救う側は高い倫理性と人格を有した人が行うべきであり、どうにもならない人たちに見返りを求めるような小さい人間には出来ないはずです。

アトピー治療だけに限らない話ですが、今の世の中「駆け込み寺」は商品を売るための単なるキャッチコピーとなっています。

このキャッチコピーにだまされてはいけません。

なにしろ「駆け込み寺」を謳う医療機関はとにかく高い。

ほぼ保健外なため、高額な医療費を請求してきます。

僕が調べたところでは

重症アトピー:100万〜200万

といったところもありました。

こんなの尋常じゃありませんよ。

ちなみにある病院は、

「ステロイドを使用してない」と謳った天然柚子エキス配合の外用剤を販売しています。

かなり高額で。

しかし、この「ステロイドを使用していない」と謳っている軟膏にはステロイドがしっかり入っていることが最近解りました。

また、インターネットショッピングでも大々的に売り出されているため、いずれ大きな社会問題となると思います。
(まだニュースにもなっていません。)

心当たりのある患者さんはその軟膏をもって必ず皮膚科専門医(出来れば大学病院)を受診してください。

皆さんが持ち込んだ軟膏が証拠になります。

いいですか。

「駆け込み寺」を謳いながら、本当に許せないことをしている最低な医者もいるのですよ。

古い記事ですが、「脱ステロイドをすすめる医者」を分析したものがあります。

脱「脱ステロイド」のカテゴリーから読めますので、じっくり読んでみてください。

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注意が必要です。↓

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体質改善とは何か?

僕が今でもよくわからない言葉の一つが「体質改善」だ。

市販の健康食品、漢方の説明なんかによく使われていて、一般的に耳にすることが多い。

でも、医学を勉強し、最近では免疫の最先端を研究するようになって、「体質改善」という意味がさっぱり解らなくなった。

そもそも「体質改善」などという言葉は医学的には存在しない。

6年間医学部で勉強した教科書や医者になってからの学会で「体質改善」などという言葉は聞いたことないし、念のためwikipediaで「体質改善」という言葉を検索してみたがヒットしなかった。

Googleで検索してみると、どれも健康食品のページに飛んでしまって、「体質改善」の言葉自体の意味がのっていない。

なんとか「はてなダイアリー」というページで「体質改善」の意味がのっているのを見つけた。

体質改善:体の性質を改善すること

いや、そのままやん(笑)。

そりゃ私、日本人ですから漢字見れば大体意味解りますし。。。

そういうことではなくて、どういうことを体質改善というのか教えて欲しかったんだけどな。

こうなると自分で想像して考えるしかないと思いまして、以下いろいろ考えてみます。

まず身近なところからいってみましょう。

「アトピーの体質改善」

アトピーっていう病気になるカラダの性質を改善する、っていうことですな。

アトピーの原因の一つに、肌の乾燥があります。

乾燥、カサカサ肌が予防出来れば湿疹はおきにくいことが知られています。

また、アトピーはなんらかのアレルギー反応で起きるとも考えられています。アレルゲンがダニだったりハウスダストだったり、皮膚にいる細菌だったりと、説は色々ですが、まぁ、そういった抗原に対してアレルギー反応が起きていると考えられているんですな。

そうなると「アトピーの体質改善」っていうのは

肌の乾燥を防ぐ、もしくは、よくわからない抗原に対するアレルギー反応を起きないような体にする、という意味でしょう。

たぶん、一般的に使われる「アトピーの体質改善」の意味は後者のアレルギー反応を抑制する、という意味でしょう。

じゃあ、アレルギー反応を抑える、とはどういうことなんでしょ?

アレルギーとは、もともと免疫反応の一種で、免疫が過剰に反応すればアレルギーになります。

風邪をひいて、くしゃみ鼻水、熱が出るのも同じようなことで、菌やウイルスを殺そうとする免疫の強い反応によるものです。

ばい菌やウイルスなどヒトの体に侵入して増えてくるものに対してではなく、花粉やホコリ等といった基本的には無害なものに対してまで体が免疫反応を起こしてしまった場合、一般に言うアレルギーになります。

化粧品かぶれも一種のアレルギーです。

ばい菌やウイルスに対する免疫反応も、花粉や化粧品に対するアレルギーも、基本反応している免疫システムは同じです。

なので、免疫抑制剤であるステロイドは皮膚のアレルギーに効果がある反面、ばい菌やウイルスに対する免疫力を弱めるため、感染しているところには使ってはいけなのです。

じゃあ、そう考えると、アトピーのアレルギーを抑える効果がある健康食品ってなんだろう。。。

一つは、免疫抑制剤と同じで、体の免疫全体をおとしてしまうことでアレルギー反応を低くする方法。

もう一つは、アレルギー反応だけピンポイントに抑えてしまう方法。

理想は、どう考えたって2つめの方法ですね。

では、アレルギー反応だけ抑えることって可能なんでしょうか?

最初に説明しましたが、ばい菌に対する免疫システムとアレルギーに対する免疫システムは基本同じものを利用して起きています。

よくよく調べると関係してくるリンパ球に違いがあったり、アレルギーは結果として好酸球が寄ってくることが多かったり、と違いがあります。

このわずかな違いをピンポイントに押さえ込み、アレルギーを治す「体質改善」?

さらには、こういった「体質改善」を謳う健康食品は癌にも効きます、なんてことが多い。

免疫反応を抑えることで、癌の進行も抑える?

また、糖尿病にも効いたり、遺伝子レベルの病気のも効くとまで謳っているものがあります。

もうね、めちゃくちゃです。

「体質改善」と言えばなんでもありになってます。

ちょっと知識があって、理論的に考えられる人ならば、そんなのは言葉遊びに過ぎないただのウソであることが解ります。

医療ビジネスには、こういったちょっとウソをつくだけで簡単に消費者をだませるフレーズや理屈が沢山あります。

大々的に「体質改善」なんて謳っているものに、簡単に飛びついてはいけません。

皆さんも気をつけてください。

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ヒルドイドの使い方

ワセリンと並んで保湿剤としてよく使われるものと言えばヒルドイドです。

ヒルドイドの主成分である「ヘパリン類似物質」は本来、血液を固まりにくくする作用があることで知られていました。その後、保湿効果もあるということが解って、現在は保湿剤として使われる方が多くなっています。

このヒルドイド、名前の由来がドイツ語のHirudo(蛭属)と~oid(~の様なもの)が組み合わさってできたものです。

蛭の唾液腺には血を固まりにくくする成分があり、これと似た作用を持っているから「ヒルドイド」になったんです。

ヒルドイドはもともと血を固まりにくくする(血流を改善する)お薬なので、僕ら皮膚科医はしもやけにも処方したりします。

ワセリンはただの油なのに対し、ヒルドイドは保湿効果のある成分が含まれています。

なので、ワセリンのようにわざわざお風呂上がりを選んで塗らなくても、いつでもどこにでも使えたりします。

このようにワセリンとヒルドイド同じ保湿剤とはいえ、使い方も違ってくるんです。

アトピーの治療に保湿は非常に有用です。

しかし、保湿は1日1回塗ったらおしまいというものではありません。

お風呂上がりに保湿剤を塗って、次の日の夕方まで肌がしっとりしていたことがありますか?

僕はいつも患者さんには

「保湿剤はリップクリームのように使ってください。」

と説明しています。

お薬箱に大事にしまい込むのではなく、普段からカバンに入れて持ち歩いて、乾燥してるな、と感じたらその都度塗るようにする。

そうやって、こまめに、肌の調子に合わせながら保湿をしてあげると断然調子が変わってきます。

乾燥肌を予防するだけで、湿疹の予防になり、ステロイドの使う量も減ってくる患者さんが多い。

ほんと、保湿は手間がかかりますが、努力すれば努力した分だけ効果が見えてくる治療です。

このこまめに塗る保湿剤として、ヒルドイドはとっても優れていると思います。

是非、ヒルドイドは持ち歩いて、トイレに行くときは一緒に保湿するくらいの気持ちでいてください。

もちろん、ヒルドイドにもいくつか副作用があります。

人によっては軽い刺激感があったり、かぶれたり、最近の報告ではアザができたりすることもあるようです。

こういった症状があったり、使っていておかしいな、と感じることがあったら、処方してくれたお医者さんに一度相談してください。

それから、湿疹になってしまったところを頑張って保湿してもなかなか治りません。

こういう時はきっちりステロイドを塗りましょう。

いつ、どういうところに、どんな薬を塗るか

これが自分で解るようにならずして、外用を馬鹿にしてはいけません。

外用の奥深さは、また時間をかけて説明していくことにして、今日はおしまい。

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「医療にウルトラCはいらない。」

「医療にウルトラCはいらない。」

僕が医学部の学生の時に、ある先生より聞いた言葉です。

難しそうに見えて、とても誰もまね出来ないような、突飛な医療よりも、簡単で安全で誰でも(普通の医者でも)できる医療の方が優れているといった話の内容で、今でも覚えている言葉の一つです。

僕も含めて、人間みな珍しいものや変わったことに興味を惹かれ、普通のことはあまり見向きもしません。

特に、普通であることより、珍しいことであることのほうが簡単である場合、冷静な判断を出来なくなる場合もあります。

「飲むだけで痩せる。」
「身につけるだけで病気が治る。」
「つけるだけで異性にモテる。」
どれも冷静に考えると、誰でも一度は「本当か?」と思うはずのものばかりです。

次に、冷静な判断を狂わせる要素の一つとして
「苦労したから。。。」
というのがあります。

「高いお金を払ったんだから効果がある(はずだ)。」
「苦しい思いをしたんだから効く(はずだ)。」
自分が払った犠牲を自分で否定出来るほど人間は強くありません。
苦労した分だけ、自分のしたことを信じたくなります。

いや、当然のことなんです。
そうやって努力して報われて人間成長出来たりもするんですから。

今日は何を伝えたいかと言うと
「アトピーの治療もまずはきちんと普通の治療からはじめてください。」
ということなんです。

「飲めばアトピーは完治します。」
「こんな(珍しい)ことをすれば、二度と湿疹はできません。」

そういった安易なウルトラCに飛びつかないでください。

「こんなにお金をかけて苦労したんだからアトピーは治るはずだ。」
「脱ステロイドで随分長いこと苦しんだんだから、絶対アトピーは治る。」
気持ちは十分解ります。
でも、今からでも遅くはない。
きちんとスキンケアから学んで、一般的な治療からはじめてみませんか?

もし、あなたがウルトラCの治療を始めようとしてるのなら、もう一度冷静に考えてみませんか?

アトピー性皮膚炎を扱ったホームページやブログでヒット数の多いサイトは、ほとんどが脱ステロイドを取り上げているのもばかりです。

冷静に、ステロイドの効果や一般的な治療について述べているブログは、ほとんどありません。

そして、もしそういった標準的な治療を勧めているサイトが現れたのなら、コメント欄が炎上しすぐに潰されていきます。

アトピー性皮膚炎に関してインターネットを調べて、普通の情報にたどり着くのが困難になってきています。

僕は、この偏った情報しか入手出来ない状況は非常に危険だと感じています。

最近、何人かの方が、僕のブログのリンクを貼ってくれているおかげで、読んでくれている人が増えています。

リンクは自由ですので(盗作はお断りしますが)、これからもよろしくお願いします。


さて、三連休最後の日。

残っている仕事でも片付けますか。。。

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Amazonのレビュー消される。

最近、Amazonのレビュー形式が新しくなりました。

久しぶりに自分のまとめたレビューを読みなおしたところ。。。

あれ、ない!!

「免疫革命」に投稿した自分のレビューが消えている。。。

医学的な間違いをきちんと訂正し、誤った治療法を選ばないように促すコメントのつもりだったんだけどなぁ。。。


きっと、掌蹠膿疱症についてのレビューも癌についてのレビューも消されていくものと思われます。

Amazonに消されたレビューを読みたい方は、このブログにコピーしてある記事を参照してくださいね。

なんで消されたかAmazonに聞いてみようかな。。。

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結婚

先日、ずっと診ていたアトピーの患者さんが結婚すると言って外来に婚約者の方を連れて来てくださいました。

「先生のおかげでアトピーも良くなって、自分に自信が持てるようになって、結婚することになりました。」

って言ってもらえました。

うれしかったなぁ。

「つき合っている時はアトピーだってこと言えなかったんですよ。」
っていう彼に
「そんなの知ってたよ。」
と優しく笑う彼女。

診察中にも関わらず、聞いていてニヤニヤしてしまいました。

だって、外来でいちゃついているんだもん(笑)。


アトピー治療を一生懸命取り組んでて良かったなぁ、と思う気持ちと

患者さんの持つ深い悩みに触れた気がして、改めて気が引き締まる思いでした。


これからも皮膚だけじゃなくて心も診なくちゃいけないな。。。


きっと肌の調子が悪い時も来るだろうけど、諦めないで二人で楽しく乗り切って欲しいな。

なにはともあれ結婚おめでとうございます。

また外来でのろけてください(笑)。

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ぼちぼちやりましょう。

また忙しくて更新さぼってました。

ごめんなさい。

それにも関わらず、毎日このブログに来てくれる方がいて感謝しています。

そういった人たちに少しでも有益な情報が提供出来たらいいな、って思っています。


偉そうに言える立場じゃないんですが、こんなに更新さぼっていながらもブログをやめない、って結構難しいことなんですよ(笑)。

普通、飽きたらやめます。

毎日続けていたことが突然出来なくなったら飽きたりもします。

意気込んで始めたものほど、完璧を求めたくなりますし、完璧でないのなら続けたくないという美学を持っている人は多いんじゃないかな。


なんで、こんな言い訳めいたことを書いてるかというと(笑)、アトピーの治療もおんなじなんですよ、って言いたくて。

完璧に出来なくたって良いんです。

3日坊主でも良いんです。

自分に甘くても良いんです。

今、あなたに出来る、出来る範囲のことをしっかりやったら良いんです。

途中で止まってしまったら、また始めたら良いんです。

なんにもかっこわるくないんです。

みんな人間そんなに強くないんです。

だから、良いんです。

うまく行かなくても、思うように出来なくても、諦めないで、ただ続けることが出来たらいつの間にか出来るようになるものですよ。


さあ、今日も研究がんばるぞ。

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アトピーの3つの原因

はじめに断っておくが、アトピー性皮膚炎の原因はまだわかっていない。

もし、誰かが、「アトピーの原因は○○である。」と言い切っているなら、それは十分に考察が得られてない治療者の思い込みと思ってもらって良い。

アトピーの治療に関して言うと、こういった思い込みだけで声のデカイ治療者がしばしば名医として報道されることがあるが、これは間違いであるので注意が必要だ。

ここではある程度科学的にある根拠のあるアトピーの原因3つについて簡単に説明する。

1、 ドライスキン(乾燥肌)
アトピーの大きな原因のひとつに肌の乾燥があげられる。
乾燥肌は刺激を受けやすく、ちょっとしたことで痒みを誘発する。
老化とともに皮膚は乾燥していくものだが、アトピーの患者さんは年齢に関係なく肌が乾燥している。
皮膚の油成分であるセラミドが不足しているため、水分を保持することが出来ずに乾燥すると言われている。しかし、セラミドが不足する原因についてはまだわかっていない。(皮膚にもともと存在する細菌の仕業であるとする説もあるがコンセンサスは得られていない。)

2、 アレルギー
乾燥肌だけではアトピーを説明するには不十分である。そこには免疫の異常な反応といったブラックボックスが背景にあると考えられている。
アレルギーの原因は、ある人は食べ物であると言ったり、ある人は腸内のカビであると考えたりしている。ハウスダストやホコリ、皮膚の細菌がアレルギーの原因(アレルゲン)であると報告している人もいる。
僕の治療の経験からするとアレルゲン除去は、はじめの1回はある程度効果がある。食事療法にしても、カビ治療にしても、初回は効果が出る人がいる(すべての人ではないことに注意)。ただ、もう一度症状が増悪した時、同じアレルゲン除去は通用しないことが多い。実はここアトピーの重要なブラックボックスが隠されているのではないかと僕自身は考えている(注:後半は僕自身の印象、感想であって科学的に証明されているないようではありません。)

3、 嗜癖的掻破行動
難しく書いてしまったが、簡単にいうと癖で掻くということ。
痒くないのに気がつくと掻いている。
イライラしたりストレスを感じると掻く。
掻くと安心する。
これらの行動はアトピーの患者さんに非常に特徴的である。
掻けば湿疹は間違いなく増悪する。湿疹が慢性化すれば、もとの皮膚の状態に戻すことが難しくなる。かゆみの神経が皮膚表面まで発達し、かゆみ過敏といった状態を起こす。発達してしまったかゆみの神経をもとに戻す方法についてはまだわかっていない。
話はずれるが、アトピーの治療法で、掻きたいだけ掻きなさい、といったものがしばしば見受けられる。
それは皮膚にとっては取り返しのつかないことをしている。
また、目の周りをかきむしれば白内障になる危険性があがる。
掻いて治す、という治療は、掻くことが癖になっている患者さんにとってはとても魅力的な治療法として聞こえるだろう。
しかし、その治療法に十分な科学的な根拠はなく、確実に起こるであろう体へのダメージを考えると、もう一度たちどまって考えてもらいたい。
「いくら食べても太らない。食べれば食べるほどやせるダイエット食品」
と同じ意味の宣伝文句であると僕は考えている。

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癖をひきだす。

アトピーの患者さんはそれぞれに癖があります。

ひとつ僕が注目している癖は、「掻く」こと。

それはただ痒くて掻いている行為ではなく、癖やストレスを感じる時の「掻く」行為にポイントがあります。

痒い時に掻くのは、生理的な現象です。一般の方にも見られます。

ただ、イライラしたり、緊張したりすると掻くのはアトピーの患者さんに特徴的です。

癖で掻いてしまう部位は、湿疹が慢性化、もしくは悪化しやすい場所。

「いつもこの場所に湿疹が出来ます。」

とか

「ここの場所は薬を付けているのですが、治りません。」

と患者さんが訴えられる部位は、つい癖で掻いてしまう場所であることが多い。

この「癖で掻いてしまう体の部位」というのを診察中に見つけることがその後の治療に役立ちます。

僕は割と(相当?)患者さんの目を見て診察しますが

大人のアトピーの患者さんの場合、もっと意図的に目を見て話します。

さらに

「アトピーについてどういうことを知っていますか?」

「ステロイドについてはどうですか?」

といった質問をして、患者さんに説明をしてもらいます。


これね、患者さんにとっては緊張します。

はじめて会った医者に口頭試問うけるようなものですから(笑)。

さらに、目を見て患者さんの話を聞きます。

そうすると。。。

出てきます、出てきます。その人の癖が。

みんなしゃべりながら

手をこする、太ももをなでる、目の周りをいじる。。。

僕が注目しているのは、しゃべっている内容以上に手の動きです。

今まさに手がいじっている場所が、その人にとって湿疹の出来やすい部位。

今も湿疹がくすぶっているか、この先治療に工夫が必要になってくる場所なのです。

初診の段階で、患者さんが癖で触る場所をなるべく見つける。

腕時計をどちらの手にしているか確認して、聞き手を探る。

皮膚科の教科書にはまったく書いてありませんが、アトピーを治療する上でとても大事なことです。

次回はこの癖を含めたアトピーの3大原因について説明することにしましょう。

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皮膚から解ること。

皮膚をよく見るといろいろな事が解ってくる。

皮膚の所見だけで、その人の癖や行動パターンまでわかってしまうことがある。

ズバッと言い当てた時の、患者さんの驚いた顔を見るのは皮膚科医としての醍醐味だ。


先日、左の膝から太ももにかけて網目状にあざのあるおじいさんが受診した。

11月くらいから突然そのあざは出現したらしい。

まったく痛くも痒くもなく、かつ右の足は何ともないらしい。

僕は診察してすぐに

「左足だけコタツに突っ込んで寝ていませんか?」

と質問して、そのおじいさんを驚かせた。

「どうしてわかったんですか??」


左膝からふとももにかけてあった網目状のあざは「火ダコ」という軽い火傷。

その形や色は特徴的で、専門の皮膚科医であれば簡単に診断出来る。

冬に多く、特に寒がりな年配の方に見られることが多い。

僕はまず見た瞬間に「火ダコ」ということがわかった。

次に、膝から太ももにかけて「火ダコ」があることから

椅子に座った状態で、ストーブに当たっているのではなく(この状態だと膝から下が一番熱が加わる。)

もっと、足の高い位置に熱が加わってできたものと考え

コタツに足を突っ込んで寝た状態、というのが最も説明のつく姿勢であると判断した。

しかも、左足だけにその「火ダコ」があるのであれば

患者さんは、なぜか左足だけコタツにつっこんだ状態で長い時間横になっている、

としか考えられない。

そこで

「左足だけコタツに突っ込んで寝ていませんか?」

と質問した訳である。


実はアトピーの患者さんでは、診察中に僕が積極的にあることをして

患者さんの癖を引き出し

治療に活用している。

そのことについては次回説明することにする。

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アトピービジネス被害者110番

アトピービジネスは、悪質なものが多いため

善意で弁護士さんたちが活動してくれています。

↓  ↓

http://homepage2.nifty.com/bengosi/atopicpress.htm

なかなかこういうページって読まれることはないんでしょうね。

残念。

無責任に「絶対治ります、アトピー!!」なんてやっているところは

ここの弁護士さんに通報してくださいとのことです。

「脱ステロイドを勧められて、結局良くならず、仕事を休んだり、辞めざるを得なかった方たち」が対象になるようです。

いろいろ書いてありますので、じっくり読んでみてはいかが?

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ワセリンの使い方

保湿剤の中でもっともスタンダードなものがワセリンです。

アトピーの患者さんであれば、一度は必ず処方されたことのある外用剤でしょう。

成分はまったくの油であり、特別に肌によいものが含まれているわけではありません。

そのため、敏感肌の人も割りと安心して使える保湿剤です。
(さらにかぶれ安い人には、ワセリンから不純物を取り除いたサンホワイトというものもあります。)

日常の診療をしていると、ワセリンの正しい使い方を知っている患者さんが少ないことに驚かされます。

ワセリンは保湿剤である。
     ↓
乾燥しているところに外用する。

と思っている患者さんは、正しい使い方を指導されていない方です。


ワセリンは乾燥している部分に塗っても保湿の効果はありません。

ワセリンは油です。
しっとりした肌の水分を逃がさないように、油でコーティングするのが目的です。

つまり、普段は乾燥している部分でもお風呂上りなどは皮膚も水分を多く含みしっとりします。
このしっとりを逃がさないように、また、なるべく長時間しっとりを持続できるようにワセリンを塗るのです。

ためしに、乾燥した肌と湿らせた肌の両方にワセリンを塗り比べてください。

乾燥した肌ではワセリンはかさつき、なかなか伸びないのに対し
湿られた肌では、ワセリンの伸びがよいことに気づくでしょう。

ポイント!!
「ワセリンはお風呂上りのしっとりした肌に外用する保湿剤です。」

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汗がアトピーに良くないのは、アトピーの患者さんなら知っていると思います。

僕が以前診察した妊婦さんの話です。

彼女のアトピーは決してコントロールがいいほうではありませんでした。

本人が言うには

「汗をかきやすい体質なので、なかなか良くなりません」

とのこと。

実際、空調の利いている診察室にいても、時間と共に汗がじっとり。

確かに、これだけ汗が出ればよくならないか。。。

と頭を悩ませていた瞬間

その妊婦さんはバックからタオルを取り出し、

顔や首をこすりつけるように拭き始めました。

しかも、汗をすべて吸い取ろうと何度も何度もタオルで肌をこすります。


これで解りました。

彼女のアトピーがなかなかよくならない原因。

それは、汗でなくて、このこすり付ける癖だったのです。


僕は外来では何度も説明しますが

肌はいじったらその分悪くなるから、出来る限りこすったりさすったりしてはいけません。


お風呂上りにフニャフニャになった皮を剥がすのが好きな患者さんが多い。

でも、それは肌を痛めます。

いじったり、こすったり、剥がしたりする習慣は、なおして悪い癖ではありません。



ステロイド塗ってるけど、なかなか良くなりません。

と言う患者さんには、この妊婦さんのような方が多いです。

自分で知らないうちに肌を痛めるような習慣を身につけてしまった人です。

ステロイドをどうこう言う前に、まずは正しいスキンケアを勉強しましょうね。

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食事療法で死亡。

医師の資格がないものが医療行為を行うことは法律上禁止されています。
しかし、アトピー性皮膚炎に関しては、医師でない者が医療行為ではない形で治療し
大きな問題を引き起こしています。
今回の事件も、そういった法律では引っかかってこない「名前の上では医療行為ではない」医療行為によっておきたものでしょう。
命に関わる治療は当然の事ながら、仕事を長期間休まなければいけないような治療を
医者以外の人間がおこなっているのは大変問題です。
根拠もなく、「絶対治ります!!」と言い切る人間についていってはいけません。
自分の健康を守るのは自分ですよ。

↓今回の記事抜粋
7日午後7時ごろ、大分県玖珠町の別荘で、アトピー性皮膚炎の食事療法を受けていた神戸市東灘区の無職女性(27)が死亡したと玖珠署に通報があった。

女性は3月下旬から、福岡市で養生所を経営する男性(54)の指導を受けていたが、
身長約160センチで約50キロあった体重が約2週間で約40キロまで減少。玖珠署は8日に司法解剖を実施したが、遺体に外傷などはなく、死因は特定できなかった。
組織検査などによる特定には約1カ月かかる見込み。

玖珠署は別荘から診療カルテなどを押収。男性から事情を聴くなどして、食事療法と死亡に因果関係がなかったか慎重に調べている。

調べでは、女性は体質改善として、玄米やゴマ、野菜ジュースなどを食べていた。
数日前からふらつき始め、7日午後6時すぎに容体が悪化。男性が病院に運んだが、すでに死亡していた。

女性とともに食事療法に参加していた大分県の50歳と福岡県の54歳の女性に異常はないという。

アトピー性皮膚炎をめぐっては、科学的根拠の薄い食事療法などを使った民間療法が1990年代以降はんらん。日本皮膚科学会は専門の委員会をつくり、ステロイド外用剤などの適正な使用を中心とした標準治療の重要性を訴えてきた。

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脱ステロイドを選ばない勇気

アトピーの状態が思わしくないと

このままでいいのだろうか?

いつまでこの状態が続くのだろうか?

と心配になるのは当然です。

そこへ来て、インターネットやブログで

ステロイドはこんなに怖い、なんてやっていると

思い切って脱ステロイドでもしようかな、と誰でも思います。

しかし、ステロイドがアトピー性皮膚炎の治療の本質ではないのと同じように

脱ステロイドが、アトピー性皮膚炎の治療の本質ではありません。

ステロイドをやめれば、アトピーが治る、と多くの脱ステロイド経験者が信じていますが

それは間違い。

ステロイドをやめても、リバウンドを乗り越えても

湿疹が悪くなる時は悪くなりますし

カサカサ肌は変わりません。

なにか、ステロイドをやめることが勇気ある行動のように思われていますが

実際は逆です。

脱ステロイドを選ばない。

まわりの噂話や根拠の無いデマに振り回されない。

そういう勇気のほうが大事です。

信じる気持ちは大事ですが、考えることを忘れてはいけません。

アトピーの治療は正しい方法で行えば、必ず良くなっていくのに

「絶対治ります!!」と根拠もなく言い切る無責任な人間について行ってはいけない。

本当にアトピーを良くしたいのであれば

まずは正しい治療法を学ぶこと。

インターネットの情報に惑わされてはいけません。

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保湿のコツ

乾燥肌に保湿は大事です。

かさかさ肌は敏感肌。湿疹予備群の皮膚です。

きちんと保湿をして、湿疹の出来にくいツルツル肌にしてあげましょう。


春になりましたが、まだまだ保湿は必要です。

気づいた時、気づいたところに好きなだけ保湿する、と説明していますが

なかなかうまく伝わっていない部分も多いようです。


そこで僕がしているのは

「リップクリームと同じ感覚で塗りましょう!!」

という説明。

唇が乾いた時に、リップクリームを使う人は結構いますよね?

リップクリームは普段持ち歩いて、唇がカサカサした時に塗ります。

リップクリームを風呂上りに塗るだけなんて人いないだろうし

唇が乾燥して、パリッと割れそうなのに

薬箱に大事にしまっている人もいない筈。

乾いてきたな、割れそうだな、と思った時に、ポケットから取り出してリップ使う人がスタンダードでしょ?

保湿も同じです。

保湿剤は普段から携帯しておいて、乾いてきた、カサカサしてきたと感じたら

サッと塗るようにしましょう。

リップクリームのように人前ではなかなか外用出来ないかもしれない。

そんな時は、トイレに行ったついでに外用をしましょう。

むしろ、トイレに行った時は

髪型をチェックするとか、化粧を直すとかと同じように、

保湿をする癖をつけると良いと思います。

1日3回トイレに行く時に保湿して、プラス風呂上りにしておけば、1日4回は保湿できます。

きちんとやれば、肌の状態は絶対に変わってきます!


何事も難しいのは習慣になるまで。

まずは1ヶ月、自分でルールを決めてしっかりやってみる。

頑張る価値は十分にあると思います。

頑張ってください!!

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強酸性水

アトピーの治療について色々調べていると

強酸性水で消毒しましょう。

というものがあります。

実はこれ、アトピー治療だけでなく病院によっては床ずれの治療でも使っているようです。

すごい普及です。

でも、僕は強酸性水を使いません。

実は、ものすごい落とし穴があるから。。。


まず強酸性水とは

水道水に少量の塩を加え、電気分解した時にできる水を「強酸性水(強アルカリ水)」と呼びます。

「アクア酸化水、超酸化水、強酸化水」なども同じものです。

化学的には pH=2.7 以下,酸化還元電位 +1000mV 以上のものを指します。


難しい説明はこれくらいにして

この水がなぜこんなに注目を集めているかというとですね。

細菌、カビ、ウイルスなどのほとんどを5秒以内に殺してしまう効果がある!!からです。
(本当です!!)

アトピーを悪くする原因として、黄色ブドウ球菌やカビなんかも挙げられていますが

これら全部を5秒以内で殺す。

これはすごい。。。

強酸性水を塗ってたら、アトピー良くなりそうな気がしますよね。

皮膚からばい菌や汚いもの全部取れて、きれいな肌になるような気がしますよね。

これだけを説明されたら、アトピーじゃない人も強酸性水を使う気がおきます。


ところがですね、そう簡単にはいかないのが人の体です。


僕ら人間の皮膚には、普段からびっしり細菌がコーティングされています。

そこには黄色ブドウ球菌や、MRSA、ニキビ菌などが含まれます。

なんだか怖いような感じもしますが、これらの細菌は皮膚常在菌といって

皮膚表面に細菌によるバリアーをつくり、他の悪い細菌から保護する役目を持っています。

普段いる分には良い奴らなんです。

(もちろん、飛び火を起こしたりする悪い側面もありますが、本来そこにいる意味もあるわけです。)


では、湿疹のひどい部分に強酸性水を塗ってみるとどうなるか。

5秒以内にそこにいる細菌はすべて死にます。

そして10分以内に周りをコーティングしていた細菌たちが広がってきて元通り。

つまり、10分も無菌状態は続かないわけです。

強酸性水の効果を得るためには

10分ごとに強酸性水を塗って

他のものには一切触らず、無菌状態で生活することが必要です。

これって不可能なことでしょう?


さらにですね

強酸性水は日の光に弱いので

少しでも日の光を浴びれば数分で効果を失います。

また、人の血や液やよごれに触れても、数分で効果を失います。


つまりですね

日の光が入り込まない真っ暗な部屋で

体には汚れがいっさいない状態になるようにシャワーを浴び

汁や血が出ないように、湿疹はすべて治した状態で

10分おきに強酸性水を全身に塗り

周りのものにいっさい触れずに生活すればよいのです。


こんなの出来るはずがない。。。


強酸性水は、無理にやめる必要はありませんが、こだわる必要もありません。

水が高い、機械が高いのならやめましょうね。

その分、有効なお金の使い方があるはずです。

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♪きれい大好き♪倶楽部 ←強酸性水なんて知りませんでした。

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脱ステロイドを選ばない勇気

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アトピー性皮膚炎について。

正しい治療法で、正しいアプローチをすればアトピー性皮膚炎は良くなります。

ステロイドを悪魔みたいに思って突き放さないでも、自然にステロイドの量は減っていきます。

わざわざ脱ステロイドという苦しい道を選ばなくたって、楽しく出来る治療法もあるのですよ。

歯を食いしばって、頑張る時も必要。

でも、明るい気持ちで毎日幸せに過ごせることが一番大切なんじゃないかな。


早速アトピー性皮膚炎治療のポイントです。

①楽しく保湿!!

肌を痛めつけるようなことを続けていては、正常の皮膚だってボロボロになってしまいます。

楽しく保湿! しっとりツルツル肌を保ちましょう。

②かきむしった跡は、あなたが外で頑張った証。

痒くないのに気分転換に掻いていませんか?家に帰ってホッとしたら、まずはかきむしっていませんか?

あなたが外で頑張った分、肌が身代わりになってくれてるのですよ。

掻きむしった跡の湿疹は、あなたが頑張った証。

これからは、湿疹を憎まず、感謝して、癒していってあげましょう。

③毒も使い方次第。

薬がどれも毒なのは、ステロイドに限ったことではありません。

それは漢方だって同じこと。

特別なものは何もありません。

ただし、うまく使えば、毒も最高の薬となる。

発想の転換が大事ですよ。

④アトピーの悪化は心のSOSサイン。

季節に関係なく、急にアトピーが悪くなった時は、心がSOSを出しているサインなんですよ。

疲れてませんか?無理してませんか?

あなた自身は気づてないかもしれませんが

無理をした分、皮膚は正直に反応しています。

心を体も、そして皮膚も休ませてあげて。

⑤楽しく毎日を過ごしましょう。

どんな苦しい状況だって、幸せにすごしている人は沢山います。

今までの苦労は、とりあえず神棚にでもあげておいて

これからは毎日が楽しくなるように工夫しましょう。

同じ人生なら、笑って過ごしたほうが幸せでしょ?

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