水いぼ(正式には伝染性軟属腫と言います)の90%は、9歳以下に出来ます。
ポックスウイルス群に属する伝染性軟属腫ウイルス(ちょっと難しいですね)というウイルスが原因です。
ぶつぶつはだいたい1-5ミリくらいで、ちょっとテカテカした感じ。
ぶつぶつの中心がぺこっと凹み、臍みたいになったりもします。
学校のプールや、お風呂でのタオル共有、スポンジの共有で感染しやすいと言われています。
治療はピンセットでつまんでとるのが一般的。
ただ、泣き叫ぶ子供を押さつけてピンセットでとるのは医者も親も良い気持ちがしません。
そこで、麻酔シールを貼り付けて十分に効いてからピンセットでとる方法や
イボころり(スピール膏)をしばらく貼っておく方法など
痛くない工夫がいろいろ試されています。
飲み薬で治す方法もあります。
ヨクイニン(成分はハトムギ)という漢方を飲むと治ることも知られています。
さらに、放置していても治るという報告もあります。
水イボにまったく手を出さず205人の患者さんを観察した(すごい)報告では
平均6ヵ月半で自然に消えたみたいです。
日本国内では販売されていませんが
imiquimod クリームは塗るだけの治療。
海外から個人輸入して、治療する人もなかにはいます。
以上のように、水イボをめぐってはいろいろと治療法があります。
裏を返せば、痛くない抜群の治療法がないということ。
皮膚科、小児科の医者それぞれによって治療法が異なってきます。
ちなみに僕は、親の同意が得られればピンセットでつまんでとります。
「痛いのは見るのに忍びないし、治療が長くなってもいいです。」
という親御さんには、お子さんにヨクイニンを頑張って飲んでもらっています。
注意としては、アトピーのお子さんは水イボになりやすいということ。
引っ掻き傷の部分なんかは、ウイルス感染に弱いといわれています。
それと、水イボの部分にステロイドを塗ると、水イボが増えます。
ステロイドは水イボを避けて塗りましょう。
実は水イボは大人にも出来ます。
割合としては3%くらい。
大人の水イボは専門家でも診断するのはなかなか難しい。
ついこの間も大人の水イボの患者さんが来ました。
皮膚を取って検査に出して初めて診断がつきました。
というように水イボと言っても、奥の深い病気なのです。
人気blogランキングへ ←読んで頂けたらここをクリックしてください。
| 固定リンク
