カテゴリー「UVケア特集」の4件の記事

ケミカルとノンケミカル

いよいよ暑くなってきました。

紫外線の季節到来ですね。

さて、今日はサンスクリーン(紫外線防御クリーム)の成分についてのお話です。

今現在、紫外線予防効果があるものとして使われている成分は大きく分けて二つあります。

一つはケミカルと呼ばれている紫外線吸収剤。

もうひとつはノンケミカルと呼ばれている紫外線散乱剤です。

大概のサンスクリーンは、このケミカルとノンケミカルの両方を配合した、UVBからUVAの幅の広い波長に対応したものとなっています。

ケミカルと呼ばれる紫外線吸収剤は、紫外線防御効果が高く、古くから使われてきました。

しかし、かぶれや、

紫外線予防クリームでありながら、日に当たることでかぶれる
(なんかすごく矛盾してますけれども。)

といった副作用が多く報告されています。

特にPABA系と言われる成分は、かぶれの報告が多く、現在はPABA-freeが製品の主体となっています。

一方、紫外線散乱剤は、紫外線吸収剤に比べて比較的安全に使用出来ます。

紫外線散乱剤は、酸化チタン、酸化亜鉛といったものが主体となり、こういった紫外線散乱剤のみで作られるサンスクリーンは敏感肌用として多く市場に出回っています。

具体的には

アネッサ マイルドサンスクリーンEX:資生堂

デゥーエ日焼け止め(ノンケミカル):マルホ

ニベアサン プロテクトマイルドミルク:花王

リゾア マイルドUVプロテクター;コーセー

ノブ UVシールド:ノブ

といったあたりが代表的なものでしょうか。

また子供用のノンケミカルなサンスクリーンもいくつか販売されており

アネッサ ベビーケアサンスクリーン:資生堂

ニベアサン プロテクトベビーミルク:花王

UVベビーリキッド:ビジョン

などがあります。

なんにでもかぶれやすい、敏感肌の人はノンケミカルなサンスクリーンを使用してみることをお勧めします。

紫外線はしみやしわと言った皮膚の老化、皮膚癌の原因になります。

若いうちから十分に気をつけた方が良いでしょう。

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SPFとPA

サンスクリーン(紫外線予防クリーム)をみると

SPF30
PA+

なんて表示があります。

イメージとして数字が大きいほど、+が多いほど紫外線予防効果が大きそうなことはわかりますが、その意味まで理解している人は少ないかもしれません。

SPFはUVB
PAはUVA
の予防効果を表しています。

紫外線を浴びて皮膚が赤くなる最低光線量をMEDと言います。
一般的に、真夏の日差しを20分当たることは1MEDに相当します。
SPFはこの赤くなる光線量を何倍に増やせるか、を表しています。

つまり
SPF20
と記載してある場合
普通なら真夏の日差し20分浴びて赤くなる肌が
20分×20=400分
まで延長できるという意味です。

一方
UVAで皮膚が赤くなるのはUVBの約1000倍の光線量が必要なため
あまり紫外線予防という意味では重要に考えられていませんでした。

しかし
UVAもUVBと一緒に浴びると、相乗効果があることがわかってきたため

日本独自にUBAの予防効果を決めたものが
PAです。

これは+から+++まで存在します。
当然、+++が一番予防効果が高いものです。

以上がSPFとPAの簡単な説明です。

UVケア特集の次回は
サンスクリーンの成分について具体的に説明します。

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紫外線って何?

僕らは日常的に、人の年齢を肌で判断してしまうことがあります。

しわのない、奇麗な肌の人は若く見えます。

一方、畑仕事を長年してきたご年配の方が、実際の年齢より老けて見える事があります。

これは、太陽光によって皮膚の老化が進んでしまったためです。

この肌の老化に強く関わっているのが太陽光の中でも紫外線(UV)と呼ばれるものです。

太陽光の一部(波長の短いもの)はオゾン層によって吸収され、地上に届くものは波長が約300nm以上のものになります。

その中には、波長の短いものから順に

UVB

UBA

可視光線

赤外線

電波

があります。

一般的に波長が短いもの程エネルギーは高く、皮膚に与えるダメージは大きいことが知られています。

つまり、地上に届く波長の中では、紫外線、特にUVBがさまざまな問題を引き起こすわけです。

皆さんも良く知っているように、紫外線は皮膚癌の原因となります。

また、シミ、たるみ、乾燥といった肌の老化につながります。

これは、UVBが皮膚の活性酸素の産生を増加させたり、皮膚に存在する細胞のDNAにダメージを与えるためです。

またUVBは皮膚の免疫機能を落とす事も知られています。
(このことを逆に治療に応用したのがPUVA療法です。)

オゾン層の破壊が進むにつれ、紫外線量は増加し、皮膚癌の発生率は増加しています。

肌を若く保ちたい、という理由だけでなく、

自分の肌を守る為にも

これからの時代、紫外線予防は重要になってきます。

季節を考えた場合、これから迎える5月から7月の紫外線は、冬の2〜3倍になることが知られています。

この時期にしっかり紫外線予防をすることはとても重要なことです。

日差しの強い日に外を長い事で歩かない。

直射日光にあたらないように日傘をさす。

UVクリーム(サンスクリーン)を塗る。

といった工夫が必要です。

曇っているからといって油断してはいけません。

真夏の曇り日は、無防備に外を歩いていると日焼けを起こすことがあります。

これは、曇っていても紫外線は地表に届いているためです。

曇りの日は晴れの日に比べて、約1/3のUVBとほぼ同じ量のUVAが地表に降り注いでいます。

長時間、外に出なければいけない時は、曇っていてもUVクリームは使用するべきです。

でもね、UVクリームって沢山ありすぎてよくわからないですよね。

SPFって何?という基本的なことから

ケミカル、ノンケミカルどっちを選んだらいいの?

成分は色々書いてあるけど、どれをどう比べたら良いか解らなくないですか?

そして、知っておいた方が良いUVクリームの副作用。

次回からは、そういったUVクリームにフォーカスを当てたお話です。

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UVケア〜はじめに

つい先日、ある女性雑誌の方から

「紫外線とサンスクリーン」についての取材のお話を頂いていたのですが

僕の勝手な都合でお話をお受け出来なかったんです。

ほんと、ご迷惑をおかけしました。

編集者の方、ごめんなさいね。

普段、外来で指導している紫外線予防に加えて、クリームの選び方まで踏み込んで説明しようと、いろいろ準備をしていました。

改めて勉強し直して思ったのですが

いやぁ、紫外線とサンスクリーンも奥が深いし、面白い。

最近の論文を読んでみると、随分といろんなことが解って来ています。

外来の患者さんだけに説明するのも、もったいないし

取材用に準備した資料など眠らせておくのもなんなので

このブログで

「UVケア特集」

始めます。

そして、美容シリーズも連載開始する予定です。

これは僕の反省点なのですが

普段の診療でも、このブログでも

美容に関してはサラッと流して来てしまいました。

もう、お恥ずかしい話なんですが

「研究」=「硬派」

「美容」=「軟派」

なイメージがありまして。。。
(じゃあ、「ブログ」は硬派か?と言われると、何も反論できません。)

でも、アトピーの患者さんが湿疹を治してきれいな肌にしたい、という思いと

女性がシミを取り除いてきれいにしたい、という思いと

歳をとってから肌を若返らしたい、という思いに

違いがあるんだろうか?と考えてみると

どれも優劣のないことに気がつきました。

美容に関しても、皮膚の専門家として皆さんに還元できる事があるな、と。

せっかくですので

嘘っぱちな治療法と

科学的に根拠のある治療法を

必要とあらば英語の原著論文まで戻って調べてから

皆さんにお知らせしようと思っています。

もちろん今まで通り、アトピーに関する情報や皮膚科全般の話を織り交ぜていくつもりです。

これまでは「燃える皮膚科医のスキンケアカフェ」とか言いながら

内容的には

「スキンケア道場」

もしくは

「スキンケア調査室」

みたいになっていました(笑)。

これでやっと、

「スキンケアカフェ」

と宣言できます(笑)。

これからもどうぞよろしく。

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